将棋の永瀬拓矢王座(30)に豊島将之九段(32)が挑戦する第70期王座戦五番勝負は10月4日、神奈川県秦野市の「元湯陣屋」で第4局の対局を行っている。
 永瀬王座が防衛4連覇に王手をかけて始まった第4局は、豊島九段の先手番で「角換わり」の戦型となった。第2局の千日手局を含み5局連続で角換わりが志向され、本局は先手が穴熊、後手が右玉の形に組まれた。
 前局までと同様に対局開始時から早いスピードで指し進められ、千日手含みの進行に。豊島九段が23分を投じて打開を選択し、仕掛けて出た。ABEMAの中継に出演した藤森哲也五段(35)は「豊島九段は決断しましたね。ただし、永瀬王座は少々の無理攻めは大好物です」とコメント。本格的な戦いに向けて、両者の方針に注目が集まっている。