【MLB】アスレチックス-エンゼルス(10月3日・日本時間4日/オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場し、5回の第3打席に右中間を痛烈に破るタイムリー二塁打を放った。打球速度は117.2マイル(約188.6キロ)にも達し、日米通じて自己最長記録を更新する18試合連続安打、今季の打点を「95」に伸ばし、2年連続100打点にも迫る活躍と、これだけ見れば申し分ないが、ファンからは贅沢な悩みも続出。角度さえつけば楽々ホームランというほど強烈な当たりだったせいか、角度13度という低弾道に対して「球が上がらん」といったコメントが相次いだ。
8月、9月と月間打率が3割を超え、アベレージヒッターばりに安打を量産している大谷は第1打席、第2打席と本来のスイングができないまま空振り三振に倒れていたが、第3打席はタイミングをしっかりと合わせて2球目に来た94.1マイル(151.4キロ)の速いシンカーに負けず強振。真ん中やや外寄りと、うまく手が伸びるチャンスゾーンに来たこともあってか、強いインパクトから生まれた打球は、約189キロという弾丸ライナーとなって右中間フェンスへと向かっていった。
この一打だけ見れば全く文句がつけられない素晴らしい当たりだが、ファンからすれば前日までに19試合出ていなかった放物線を描くホームランも期待するところ。打球には、ややドライブ回転がかかったようにも見え、打球速度ほど飛距離が出なかった模様だ。データサイトでは、効果的な飛距離を生む速度と角度をかけ合わせて導き出すバレルゾーンに対しては.810という高い数値ではあったが、仮に20度近くまで上がっていれば、大谷自身も「確信歩き」をするような一発になっていたことだろう。
大谷の今季は、この試合を含めて残り3試合。毎日ヒットを放つ大谷にも満足だが、最高のシーズンの最後を飾るような、惚れ惚れする“ビッグフライ”が待ち望まれている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




