「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2022」の関西予選Bブロックが10月8日に行われ、増田康宏六段(24)が丸山忠久九段(52)に勝利し、初の東西対抗戦出場を決めた。
予選決勝戦は、丸山九段の時間切れ負けにより増田六段の勝利となった。丸山九段の先手番で始まった本局は、「雁木」の出だしに。先手の積極性に増田六段も応じ、銀交換から角頭に攻めを繰り出してペースを握った。丸山九段も細かな技を繰り出すが、なかなか差が埋まらない。そのまま増田六段が押し切るかと思われたところで、丸山九段の着手が間に合わず時間切れに。この結果、増田六段の勝利となった。
初の東西対抗戦出場を決めた増田六段は、2回戦からの出場で、黒沢怜生六段(30)、戸辺誠七段(36)、佐藤和俊七段(44)、本田奎五段(25)に勝利し、決勝進出。決勝戦では丸山九段と、各世代を代表するトップ棋士を次々に破り、堂々代表権を勝ち取った。
東日本地区代表は、ファン投票の結果で永瀬拓矢王座(30)、羽生善治九段(52)、渡辺明名人(棋王、38)の3人が決定。予選突破組は横山泰明七段(41)に続いて増田六段が関東代表5人目となった。最後の代表枠を決めるCブロックは10月16日に予定されている。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2022 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月下旬に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)