将棋の里見香奈女流五冠(30)が挑む棋士編入試験第3局が10月13日に行われ、試験官を務める狩山幹生四段(20)と対局を行っている。本局は狩山四段の先手で「中飛車」の戦型となった。
編入試験は若手棋士5人との五番勝負で、3勝を挙げれば合格となる。開幕局は徳田拳士四段(24)に、第2局は岡部怜央四段(23)に敗れ、里見女流五冠はカド番に。後がなくなった運命の第3局では、後手の里見女流五冠が得意戦法の「中飛車」を選び、居飛車対振り飛車の対抗形となった。
ABEMAの解説には、棋王のタイトル挑戦経験を持つ千田翔太七段(28)が出演。里見女流五段の奨励会退会後の変化について、「直線的な手だけでなくメリハリのついた将棋を指せるようになっているし、実際に強い」と印象を語る。
その上で、「里見さんの対局過多が心配。受験者としては過密日程は相当厳しく、入念な準備をする余裕がなく本来の実力の香車1本分くらい実力が発揮できていない気がする。女流棋士に限らずタイトルホルダーの定とは言え、全国を飛び回って月に10局くらいの対局をこなしている。そういった背景があるかないかは、今までの受験者の方とは大きく違う。疲れというのは終盤の焦りや弱気に直結してしまう」とコメントをしていた。
午後の本格的な戦いに向けて、両者はどのような構想を描いているか。本局の持ち時間は各3時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
狩山幹生四段 天丼
里見香奈女流五冠 きつねうどん
【昼食休憩時の残り持ち時間】
狩山幹生四段 2時間19分(消費41分)
里見香奈女流五冠 2時間(消費1時間)
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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