【MLB】アストロズ4-2マリナーズ(10月13日・日本時間14日/ヒューストン)
タイミングさえ合えば、ボール球だろうと高速シンカーだろうと、アストロズの主砲・アルバレス外野手の前では関係ないようだ。1-2と1点を追う6回1死一塁から、アルバレスはマリナーズ先発カスティーヨが投げ込んだ98.3マイル(158.2キロ)のパワーシンカーを完璧に弾き返し、レフト越えの逆転2ラン。結果的にこれが決勝点となり、5試合制のディビジョンシリーズ2連勝で、突破に王手をかけた。160キロ近い球速で落ちながら曲がり、さらにコースはゾーンを外れたボール球であるにも関わらず、打った瞬間にホームランの手応えだったと示す「確信歩き」のおまけつき。ファンからもそのパワーに唖然となる人が続出した。
アルバレスは今季のレギュラーシーズンで打率.306、37本塁打、97打点、OPSは62本塁打を放ったヤンキースのジャッジに次いでメジャー全体2位の1.019を記録した、屈指の強打者だ。前半終了後に行われたオールスターゲームでは、ア・リーグのDH枠をエンゼルス大谷翔平投手と激しく争ったことでも知られ、チームの2年連続11度目となる地区優勝の立役者にもなった。
第1戦では劇的なサヨナラ3ランを放ち、球場中のファンを総立ちにさせたアルバレスだが、第2戦で放った一発は、パワーとテクニックが凝縮されたようなものだった。カスティーヨが1球目、2球目とほぼ同じボールを投げ込んできたのに対して、初球をファウルにしていたアルバレスは、2度はしくじらないとばかりに真芯でインパクト。中継映像ではストラクゾーンをボール1個以上も外角に外れたボール球だったが、長い腕を活かして振り抜き、文句なしの逆転2ランとした。
甘くもなく遅くもない、ホームランにする難易度からすればかなり高い球をいとも簡単にフェンス向こうに飛ばしたアルバレスに対して、ファンからは「えぐすぎ」「バケモンかよコイツ」「チートだろ」と、規格外だと驚く声が相次いでいた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)



