【MLB】マリナーズ0-1アストロズ(10月15日・日本時間16日/シアトル)
メジャーリーグ史に残るほどの死闘の末に、見たくもないホームランを打たれては、さすがのファンも声が出なかったことだろう。ポストシーズンでは史上最長タイとなる延長18回、フアストロズの新人ペーニャが0-0の均衡を破るソロ本塁打を放ち、これが決勝点となった。試合時間は実に6時間22分。勝利を祈って応援し続けていた地元シアトルのマリナーズファンも、重すぎる1点に一瞬で沈黙してしまった。
ポストシーズンでは史上初となる17回まで両軍無得点。どちらかに1点入れば、そのチームが勝利するだろうという雰囲気が漂う中、その1点を奪ったのはアストロズの方だった。終わりが見えない18回、先頭の2番ペーニャはこの試合7打数無安打2三振とブレーキ。マリナーズの投手陣に対してタイミングが合わず、凡退を繰り返していた。それでもマリナーズ9番手のマーフィーに対してカウント2-2からど真ん中にスッと入ってきたストレートを強振すると、打球はセンター方向へ伸びていき、そのままフェンスの向こう側で消えた。
打ったペーニャ、ベンチの監督、コーチ、チームメイトたちは大興奮で祝福していたが、正反対に静まり返っていたのがスタンドを埋め尽くしていたマリナーズのファンたち。強豪アストロズに対して6時間超ながら1点も許さない好ゲームを展開していたものの、痛恨の一撃には心が折れたかのように、急に静まり返ってしまった。
1点を追う18回裏、マリナーズの攻撃は三者凡退に終わりゲームセット。アストロズはリーグチャンピオンシップへの進出も決め、マリナーズとしてはチームもファンも悔しさばかりが残る一戦となってしまった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)






