将棋の順位戦B級1組7回戦が10月20日に行われ、羽生善治九段(52)と屋敷伸之九段(50)が午前10時から東京・将棋会館で対局を開始した。黒星が先行する両者だが、後半戦への折り返しで勝星を挙げるのはどちらか。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。竜王戦は1組(1組以上:33期)。タイトル通算99期、棋戦優勝45回など数々の歴代最多記録を保持し、唯一の七冠独占、永世七冠も達成している。名人9期を含め、29期在籍した順位戦A級から昨期陥落。今期は30年ぶりとなるB級1組に戦いの舞台を移した。これまでに山崎隆之八段(41)、佐々木勇気七段(28)に勝利、久保利明九段(47)、三浦弘行九段(48)、澤田真吾七段(30)に敗れ、2勝3敗としている。
屋敷九段は、1988年10月に四段昇段。竜王戦は2組(1組:16期)。タイトルは棋聖3期で、18歳6ケ月でのタイトル獲得は藤井聡太竜王(20)の最年少17歳11ケ月に次ぐ記録となっている。棋戦優勝は2回。若手時代には、変幻自在の指し回しから「忍者」とも呼ばれた。今期の順位戦では、初戦の横山泰明七段(42)戦に勝利したものの、以降の久保九段、澤田七段、三浦九段、山崎八段、近藤誠也七段(26)に連敗し、1勝5敗と苦しい星取りとなっている。
両者の過去の対戦は、2001年の王位戦七番勝負など32局を数え、羽生九段の25勝、屋敷九段の7勝と羽生九段が大きく勝ち越している。しかし、直近3戦では屋敷九段が白星を飾っており、約2年ぶりの対戦で両者がどのような戦いを繰り広げるか期待が高まる。持ち時間は各6時間で、先手番は羽生九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)