将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選が11月1日に行われ、佐々木勇気七段(28)が千葉幸生七段(43)に193手で勝利した。佐々木七段は、午後2時から行われるCブロック決勝で鈴木大介九段(48)と本戦出場をかけて対戦する。
佐々木七段の先手番で始まった本局は、後手の千葉七段が3三金型を志向。序盤から駆け引きの応酬が続き角交換にはならなかったが、「3三金型」は先日の竜王戦七番勝負第2局で広瀬章人八段(35)が藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)を相手に腰掛け銀のアレンジ型を採用したことでも話題となった。
早々に前例を離れた本局は力戦模様に。先に秒読みに入ったのは千葉七段。受けに回りながらも力を溜め、ペースを握った。しかし終盤戦では、形勢が激しく入れ替わり逆転に次ぐ逆転の大熱戦に。最後のチャンスを掴んだ佐々木七段が押し切り、193手で勝利を掴んだ。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)