将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が11月28日に行われ、永瀬拓矢王座(30)が羽生善治九段(52)に87手で勝利した。この結果、永瀬王座の2期ぶりの本戦トーナメント復帰が決まった。
両者ともに、準決勝に続いてこの日2局目の対局。互いに本戦トーナメント復帰をかけて始まった決勝は、永瀬王座の先手で角換わり早繰り銀の出だしに。早々に攻め合いへと展開した。難解な中盤以降は、永瀬王座が強く踏み込み優位に。羽生九段も積極的に攻撃を繰り出すも、永瀬王座は突き放すようにリードを拡大。最後まで攻勢を緩めることなく、強く勝ち切った。
この結果で、永瀬王座は九段の段位別予選Aブロックを制し、2期ぶりの本戦復帰が決定。4期ぶりのタイトル奪還に向けて、本格的に歩み出す。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)