藤井聡太竜王“年度内六冠”へつなげるか 佐藤天彦九段との挑戦者決定二番勝負 対局開始/将棋・棋王戦
【映像】ABEMAでみる

 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)は12月19日、棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負第1局で佐藤天彦九段(34)と午前10時から対局を開始した。勝者組優勝者の佐藤九段が勝利すれば渡辺明棋王(名人、38)への挑戦が確定。敗者復活戦から勝ち上がり、“年度内六冠”へ期待がかかる藤井竜王が勝った場合は第2局へと進む。

【中継】藤井竜王VS佐藤九段、大注目の挑戦権争い

 藤井竜王は2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級以上:1期)。12月2・3日に行われた竜王戦七番勝負第6局で防衛を果たし、タイトルは通算11期に。現在最多の五冠保持者だ。棋戦優勝は今期の将棋日本シリーズ初優勝を含む6回。今期の棋王戦は、挑決トーナメント2回戦からの出場で中川大輔八段(54)、久保利明九段(47)、さらに豊島将之九段(32)に勝利。準決勝で佐藤九段に敗れ敗者復活戦へと回ったが、伊藤匠五段(20)、羽生善治九段(52)に勝利し挑決二番勝負へと勝ち上がった。自身6回目の棋王戦出場で初の挑戦、さらにはタイトル獲得で“年度内六冠”達成となるだけに、大きな期待が寄せられている。今年度成績は30勝7敗で、勝率は0.8108。

 佐藤九段は2006年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:9期)、順位戦A級(A級以上:8期)。タイトルは名人3期で、棋戦優勝はタイトル戦昇格前の第2期叡王戦など4回。居飛車はもちろん、近年では振り飛車も指しこなすなど新たな将棋観を見せている。今期の棋王戦は、挑決トーナメント2回戦からの登場で高野智史六段(29)、郷田真隆九段(51)、糸谷哲郎八段(34)ら強豪に加えて、準決勝で藤井竜王、決勝で羽生九段に勝利。挑決二番勝負で再び激突する藤井竜王を破り、7期ぶりの2度目の挑戦、さらには初奪取に向けて静かに闘志を燃やしている。今年度成績は13勝10敗で、勝率は0.5652。

 両者の公式戦対戦成績は、藤井竜王3勝、佐藤九段1勝。11月に行われた同準決勝では佐藤九段が得意戦法の矢倉から終盤で逆転勝利を飾っただけに、本局では両者がどのような作戦を用意しているかにも注目が集まっている。

 棋王戦は独自の敗者復活戦方式を設けており、準決勝以降で敗れると敗者復活戦にまわり、勝ち抜いた場合は挑決二番勝負に進出できる。この二番勝負では、勝者組の優勝者・佐藤九段は1勝、敗者復活戦の優勝者・藤井竜王は2勝すれば挑戦権が得られる。

 持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は藤井竜王に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負第一局藤井聡太竜王対佐藤天彦九段
【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負第一局藤井聡太竜王対佐藤天彦九段
佐藤天彦九段、7期ぶり2度目の挑戦へあと1勝!羽生善治九段との大熱戦制し挑決二番勝負へ進出/将棋・棋王戦挑決T