将棋の朝日杯将棋オープン戦は1月15日、本戦トーナメント1回戦で増田康宏六段(25)が永瀬拓矢王座(30)に107手で勝利した。増田六段は午後2時から、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)とベスト4入りをかけて対戦する。
現在公式戦9連勝中と好調の増田六段が、タイトルホルダー撃破の金星を挙げた。本局は振り駒の結果、増田六段の先手番に。互いにトップスピードで駒組みを進め、角換わり腰掛け銀の出だしとなった。両者は約5年ぶりの対戦。増田六段は積極的に攻勢に出てペースを掴むと、永瀬王座に圧をかけて行く。永瀬王座も簡単には倒れずどっしりと冷静な対応を見せた。
中終盤に突入後も増田六段の攻撃は止まらず、後手陣の守り駒をはがしに行く。ぐいぐいとペースを押し広げ、最後は桂成りから決めきって嬉しい本戦初勝利を飾った。
終局後、増田六段は「終盤までずっと難しい将棋が続いたが、最後まで粘り強く指すことが出来たのが勝利に繋がったのかなと思っています」と一局を振り返った。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)