将棋の叡王戦本戦トーナメント1回戦が1月20日に行われ、菅井竜也八段(30)が石井健太郎六段(30)に103手で勝利し、ベスト8進出を決めた。次戦では、佐藤天彦九段(35)と対戦する。
菅井八段が、本戦トーナメント初戦で快勝を飾った。ともに1992年4月生まれの両者は、本局が初手合い。今年度勝率8割、9連勝中の石井六段に対し、先手番の菅井八段は「ゴキゲン中飛車」を志向した。
本戦初出場の石井六段は、中央地点に厚みを作って陣形を整備。後手番ながら先に仕掛けて積極性を見せると、菅井八段は待っていたとばかりに強気に応じた。駒損をいとわぬ金桂馬交換から先手の攻め駒を華麗に捌き、自身のペースへ。受けに回った後手に対し、菅井八段は鮮烈な角打ちから厳しい攻めの連続手で追い込み、一気にリードを奪った。
石井六段は、先手の美濃囲いを崩すべく反撃の桂打ちから粘りに出たが、菅井八段は冷静に対応。今期絶好調の石井六段を菅井八段が圧倒して、ベスト8進出を決めた。
現タイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。ベスト8に進出した菅井八段は、挑戦権獲得までにあと3勝が必要になる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)