打ったー!…あれ?「打たなかったですね」聞き手女流棋士の冷静なツッコミに視聴者爆笑「歩ェイント」「オサム先生翻弄されてるw」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」の準決勝第2試合、チーム谷川 対 チーム木村が2月4日に放送された。解説を務めたのは、王将2期のベテラン・中村修九段(60)。独特の“中村節”を交えて対局中の棋士の心理を伝えていたが、対局者の予想外の動きに「あれ?」。聞き手の脇田菜々子女流初段(25)から冷静なツッコミが入ると、視聴者は「わきにゃんめっちゃ冷静ww」「高度なフェイントだ」と爆笑の様子だった。

【映像】対局者の動きの翻弄される中村九段

 チーム谷川の先勝で迎えた第2局は、谷川浩司十七世名人(60)と高野智史六段(29)の対戦に。矢倉の出だしから、高野六段は後手番ながら攻めの姿勢を見せた。しかし、攻めさせるのが谷川十七世名人の作戦だったか、高野六段は持ち時間を大量に消費。先手ペースでの進行になった。

 苦しい高野六段は、なんとか起死回生の一手をひねり出すべく短い持ち時間の中でも熟考。ふと駒台の歩に手をやると、解説の中村九段は「歩?歩は打つところがないですよね?3筋も4筋も打ちにくいな…」。高野六段は再度駒台の歩に触れ、持ち上げるしぐさを見せると、中村九段は「あ、打ったー!」。…と見せかけ、わずかな時間で高野六段は方針を変更したか7四の歩を前進させた。これには解説も「あれ?」と目が点に。聞き手の脇田女流初段からは「打たなかったですね、フフフ」と朗らかながら鋭いツッコミが入っていた。

 この駆け引きにファンは爆笑。「wwww」「高度なフェイントだ」「じらしw」「歩ェイント」「オサム先生翻弄されてるw」「修先生かわいい」「わきにゃんめっちゃ冷静ww」「打ってないーw」と多くのコメントが寄せられていた。

 ここから長期戦を決断した高野六段が3三桂、1三角と勝負手を連発。先手は桂交換をしていったが、後手は銀桂交換から入手した桂馬を活用し、優位を築くと最後まで押し切って120手で勝利を手にした。

◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】対局者の動きの翻弄される中村九段
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【映像】激戦を振り返るチーム木村とチーム谷川
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