崖っぷちにはもう慣れた 闘神・瀬戸熊直樹、チームと仲間の危機救うトップ「ほっとした」/麻雀・Mリーグ
【映像】正念場でのトップにホッとする瀬戸熊直樹

 栄光も、そして挫折も知り尽くす男が、チームの窮地で力を発揮した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月16日の第2試合はTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)がトップを獲得。第1試合で今期これまでチームを牽引してきた本田朋広(連盟)が、激戦の末にラスを押し付けられ大きなマイナス。レギュラーシーズン突破に黄色信号が灯った状況を打破するべく、闘神は気迫溢れる戦いぶりを見せた。

【映像】正念場でのトップにホッとする瀬戸熊直樹

 試合は起家から瀬戸熊、EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)の並びで開始。瀬戸熊は東2局1本場、一盃口が完成した形でドラ5索の単騎待ちテンパイ。ドラを打って、ノベタンの6・9筒待ちにもできたが、この判断が結果的には正解。その後、高宮と園田がテンパイをする中で、瀬戸熊はラス牌の5索をツモ。ツモ・一盃口・ドラ2の8000点(+300点)を手に入れて、微差ながらトップ目に浮上した。

 東3局は自風の西の後付けでテンパイ。苦しい形ではあったが、見事にこれをツモ。西・赤・ドラの4000点を手に入れた。前局のアガリに続いてここでも瀬戸熊はラス牌でアガリを決めており、実況の日吉辰哉(連盟)は「ラス牌の直樹!」とこの戦いぶりを伝えた。東4局は1000点を園田からロン、これで3局連続のアガリとした。南場に入ってからは瀬戸熊に苦しい手牌ばかりが続き、アガリはゼロ。それでも放銃もせずに僅差で逃げ切りのトップを獲得、後輩・本田の負けを払拭し、一時は6位転落となっていたチーム順位もすぐさま5位へ戻した。

 勝利者インタビューで瀬戸熊は「ほっとした」。また「雷電にとってこれから長い18戦になると思うので、4人でつないでいくしかない。本田はこれまですごい頑張ってくれたので、たまにはやろうかなって」。ことごとくラス牌をツモる試合展開については「これからは枚数少ない方をチョイスしていきたい」と笑いを交える場面も。「やっている選手は胃が痛くなる毎日が続くと思うんですけど、ぜひこのヒリヒリする感じを楽しんでいただいて、ここからがMリーグの醍醐味だと思うので」と、レギュラーシーズン突破に向けてファンと共に戦っていくことを改めて宣言した。

 昨期はチームで1000を超えるマイナス。個人成績でも惨憺たる結果を幾度となく味わった。この日は頼みの本田がラスを引き、6位転落した直後の大事な試合で価値あるトップを取った。ファンからは「よく踏ん張った!!」「熊さんRMO!」「雷電の麻雀はスリル満点」と、熱い声援が飛んでいた。

【第2試合結果】

1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万3200点/+53.2
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)2万4700点/+4.7
3着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)2万4100点/▲15.9
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万8000点/▲42.0

【2月16日終了時点での成績】

1位 EX風林火山 +552.0(76/94)
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +473.1(76/94)
3位 U-NEXT Pirates +77.1(74/94)
4位 渋谷ABEMAS +40.6(74/94)
5位 TEAM雷電 ▲116.4(76/94)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲167.1(74/94)
7位 セガサミーフェニックス ▲290.4(74/94)
8位 赤坂ドリブンズ ▲568.9(76/94)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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【映像】正念場でのトップにホッとする瀬戸熊直樹
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Mリーグ 配信情報まとめ
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