叡王経験者の永瀬拓矢王座がベスト4進出決める 三浦弘行九段との混戦を131手で勝利/将棋・叡王戦
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 将棋の叡王戦本戦トーナメントの2回戦が2月24日に行われ、永瀬拓矢王座(30)が三浦弘行九段(49)に131手で勝利した。この結果、永瀬王座は準決勝進出が決定。次戦で山崎隆之八段(42)と対戦する。

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 第4期叡王の永瀬王座が、タイトル奪還に向けて前進した。百戦錬磨の強豪・三浦九段との一戦は「角換わり腰掛け銀」の戦型に。前日に行われた第16回朝日杯準決勝の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)対豊島将之九段(32)戦と同様の仕掛けから、後手の三浦九段の一着で前例を離れた。

 昼食休憩明け、本格的な戦いが始まると激しい攻め合いへと発展。わずかに抜け出した永瀬王座がペースを握ったが、三浦九段は果敢な切り込みを見せて流れを引き戻すことに成功。しかし、玉の上部脱出を目指しながら絶妙な攻守のバランス感覚を見せた永瀬王座が再びリードを押し広げていった。

 ABEMAの中継でテキスト解説を担当した佐藤和俊七段(44)は、三浦九段が先手玉に迫る銀の一手を「成か不成か(の選択の差)が大きかったかもしれません」とコメント。後手の入玉に向けた退路を封鎖し、押し切った永瀬王座が混戦を制した。

 勝利した永瀬王座は、次戦でタイトル戦昇格前の第1期叡王戦優勝者でもある山崎八段と対戦。叡王位奪還に向けて、決勝進出を決めるのはどちらか。ますます目の離せない戦いとなることが予想されている。

 叡王の現タイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。挑戦権を獲得するのは16人参加のトーナメントを勝ち抜く必要がある。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】第8期 叡王戦 本戦トーナメント 永瀬拓矢王座 対 三浦弘行九段
【映像】第8期 叡王戦 本戦トーナメント 永瀬拓矢王座 対 三浦弘行九段
永瀬拓矢王座 対 三浦弘行九段 勝てばベスト4の一局は「角換わり」に/将棋・叡王戦