将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負は2月25日、島根県大田市の「さんべ荘」で午前9時から第5局が始まった。これまでのスコアはともに2勝2敗。いよいよ終盤戦に突入する第5局を制し、先に“王手”をかけるのはどちらか。
藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。タイトル獲得は通算11期、現在最多の五冠保持者で、2月23日に行われた第16回朝日杯決勝を制して棋戦優勝数を8に伸ばした。現在は本七番勝負と並行して、渡辺明棋王(名人、38)と棋王戦五番勝負を戦っている。
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期で、永世称号がある7つのタイトル全てで資格を保持している。一般棋戦の優勝回数は45回。七冠独占、永世七冠など数々の大記録を打ち立て、前人未到のタイトル100期に挑戦している。
これまでのシリーズ成績はともに2勝2敗。それぞれ先手番で勝ち星を挙げている。さらに、本局で先手番を持つ藤井王将は、現在先手26連勝中。今年度の先手番での対局は29勝1敗と圧倒的な強さを見せつけている。2つのタイトル戦を戦う多忙な中にあるが、本局ではどのような作戦を用意しているか、大注目の一戦が始まった。
王将初防衛とタイトル100期、どちらが先に目指す場所へと“王手”をかけるのか。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMA PPVでは、この対局を終了まで生放送する。
(写真提供・日本将棋連盟)