将棋の棋王戦コナミグループ杯五番勝負は3月5日、渡辺明棋王(名人、38)と挑戦者の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が午前9時から第3局の対局を開始した。第3局の舞台は新潟県新潟市の「新潟グランドホテル」。これまで2連勝の藤井竜王がストレートで初奪取するか、10連覇中の渡辺棋王が反撃を開始するか。大注目の一戦が始まった。
渡辺棋王は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:17期)で、第80期名人(A級以上:12期)。タイトル通算31期は歴代4位・現役2位で、棋戦優勝は11回を誇る。10連覇中のタイトルながら、今期のシリーズは0勝2敗で早くもカド番に追い込まれた。これまでのタイトル戦で藤井竜王に大きく負け越しているだけに、タイトル4戦目となる本シリーズは何としてでも防衛を飾りたい。作戦巧者の渡辺棋王が対藤井竜王戦に対してどのような構想を見せるか。
藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。前期の王将戦七番勝負で渡辺棋王に挑戦、4戦全勝で奪取に成功し最年少五冠王となった。2022年は保持する竜王、王位、叡王、棋聖の4冠で防衛に成功。これまでに出場したすべてのタイトル戦で奪取、防衛に成功しており獲得数は11期となった。棋戦優勝は8回。現在、初防衛をかけて羽生善治九段(52)と王将戦七番勝負を戦うシリーズの真っ最中だ。今期の棋王戦は挑戦者決定トーナメントから出場し、佐藤天彦九段(35)との挑決二番勝負に勝利して参戦6期目にして初めての挑戦を決めた。このシリーズでは最年少六冠獲得を狙うべく、渡辺棋王に真っ向勝負を挑んでいる。
持ち時間は各4時間、本局の先手は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)