将棋の叡王戦本戦トーナメント準決勝が3月6日に行われ、菅井竜也八段（30）と本田奎五段（25）が午前10時から対局を開始した。本局の勝者は挑戦者を決める決勝戦へ進出。大一番を制するのはどちらか。
菅井八段は2010年4月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級（A級：3期）。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は通算4回。第4期叡王戦で挑戦者決定三番勝負に進出したが、永瀬拓矢王座に1-2で敗れ決勝で敗退。第5期以来の本戦トーナメントとなる今期こそ挑戦権獲得、初奪取に期待が寄せられている。
本田五段は2018年10月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦C級2組。実質的なデビュー年度である2019年度には、いきなり棋王戦の挑戦者となり、注目の新鋭棋士として話題になった。今期の叡王戦は全21人による段位別予選五段戦を勝ち抜け本戦へ。山本博志四段（26）、服部慎一郎五段（23）に勝利し、ベスト4へ進出した。今年度は33勝9敗、勝率は.7857で勝率ランキング3位、現在14連勝中と好調をキープしている。
両者は本局が初手合い。振り飛車党のトップ棋士と伸び盛りの気鋭棋士がどのような戦いを繰り広げるか、大注目が集まっている。本局の持ち時間は各3時間。振り駒の結果、先手は本田五段に決まった。
現タイトル保持者は藤井聡太叡王（竜王、王位、王将、棋聖、20）への挑戦権獲得へ前進するのはどちらか。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
