藤井聡太竜王か、広瀬章人八段か 名人挑戦権をかけた注目のプレーオフ 対局開始/将棋・順位戦A級
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 将棋渡辺明名人(棋王、38)への挑戦権をかけた順位戦A級プレーオフが3月8日、東京・将棋会館で行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と広瀬章人八段(36)が午前10時から対局を開始した。前期の竜王戦七番勝負で激闘を繰り広げた両者が、プレーオフで再び激突。大注目の一戦を制するのはどちらか。

【中継】藤井竜王VS広瀬八段 注目のプレーオフ

 藤井竜王は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。タイトル獲得は通算11期、現在最多の五冠保持者で、棋戦優勝は8回。現在、王将戦七番勝負と棋王戦五番勝負、2つのタイトル戦を戦っている。順位戦A級は今期が初参戦ながらトップの7勝2敗で駆け抜けた。現在、名人位獲得の最年少記録は谷川浩司十七世名人(60)が保持する21歳2カ月。挑戦権獲得から奪取へ、7月が誕生日の藤井竜王にとっては、今期が記録更新最後のチャンスとなっている。

 広瀬八段は、2005年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:3期)、順位戦A級(A級:9期)。タイトルは竜王、王位でそれぞれ1期の計2期。棋戦優勝は新人王戦で1回。A級9期目の今期は、過去最高成績の7勝2敗で藤井竜王と並び首位に。第73、76期以来3度目のプレーオフ進出を決め、今期こそ初の名人挑戦に闘志を燃やしている。

 両者の対戦成績は前期の竜王戦七番勝負を含む全13局で、藤井竜王の10勝3敗。星の数は藤井竜王に偏っており、今期の順位戦も藤井竜王が白星を飾ったほか、竜王戦も4勝2敗での初防衛で幕を閉じた。しかし、広瀬八段の手厚い序盤研究で藤井竜王に2敗を付け、初めて“第6局”を経験させたことも記憶に新しい。どちらが勝っても名人初挑戦の大勝負を制するのはどちらか。

 持ち時間は各6時間。振り駒の結果、先手番は藤井竜王に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第81期 順位戦 A級 プレーオフ 藤井聡太竜王 対 広瀬章人八段
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藤井聡太竜王「挑戦の可能性残し嬉しく思う」名人初挑戦へプレーオフ以上が確定 終局後に笑顔も/将棋・順位戦A級