将棋の順位戦B級1組最終13回戦が3月9日に行われ、羽生善治九段(52)と中村太地七段(34)が現在対局中だ。中村七段は、勝てばA級昇級が決まる大一番。残留が確定している羽生九段も、来年の順位をひとつでも上げるべく絶対に譲れない一局となっている。
順位戦は各クラスでクライマックスを迎えており、3月8日にはA級プレーオフを制した藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が初の名人挑戦決めた。B級1組は9日が最終局で、白熱した昇級争いが繰り広げられている。その中心にいるのが、これまでに9勝2敗の中村七段だ。本局に勝利すれば堂々、初のA級昇級が確定する。一方、羽生九段は前節で残留を決めているものの、来期に向けてひとつでも順位を上げるべく最終局は譲れない。
大一番は「角換わり」の戦型に。ABEMAの中継に出演した村山慈明七段(38)は、「午前中に中村七段が踏み込むような展開からペースを握ったが、うまく切り返して(夕食休憩時点では)羽生九段のペースに。難しいですが、羽生九段に楽しみが多い展開に見える。後手にとっては気にする変化が多い場面」とコメント。ABEMAの「SHOGI AI」は互角を示しており、今後の展開から目が離せない。
持ち時間は各6時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
羽生善治九段 カキフライ定食
中村太地七段 チキン山椒焼き
【夕食休憩時の残り持ち時間】
羽生善治九段 2時間51分(消費3時間9分)
中村太地七段 1時間51分(消費4時間9分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)