【WBC・1次ラウンド プールB】日本代表-中国(3月9日/東京ドーム)

 日本代表のエンゼルス・大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場。4回を投げ1安打5奪三振無失点の快投を見せ、3大会ぶりの世界一奪還へチームをけん引した。

 初回は先頭バッターを空振り三振に仕留め、続く2番、3番は内野ゴロで三者凡退と最高のスタートを切った。1点リードで迎えた2回には、右打者のレイ・チャンに対して160キロをマークすると、観客席からは大きなどよめきが起きた。

 続く3回は、2人目の8番ルオ・ジンジュンが放った打球がセンター前に落ちそうになったが、ヌートバーがスライディングキャッチで援護。大谷もバンザイして喜び、ここでも3奪三振の好投を見せファンを魅了した。

 4回は初ヒットを許すも、2奪三振無失点に。スライダーを軸に組み立て、投球数49球での降板となった。

 大谷は昨季エンゼルスで、メジャーリーグで104年ぶりとなる2ケタ勝利・2ケタ本塁打など「投打二刀流」として世界の野球ファンたちの胸を踊らせた。シーズン開幕前の調整が難しい時期ながら栗山英樹監督率いる「侍ジャパン」を世界一へ導くべく強い思いでWBC初出場を決断した。

 大谷の日本での“リアル二刀流”は2017年オリックス戦以来1982日ぶり。今大会からDH制ながら、昨季のメジャーから導入された通称「大谷ルール」が採用され、投手は降板後、DHとして試合に出場し続けることができる。

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【映像】大谷翔平、衝撃の2打席連続HR 侍ジャパン強化試合vs阪神
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