【WBC・1次ラウンド プールB】オーストラリア-日本代表(3月12日/東京ドーム)
エンゼルス・大谷翔平投手が「3番・DH」でスタメン出場、1回の第1打席にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では初となる3ランを放った。第1戦から連日快音を響かせ10打数5安打、打率.500とメジャーでも屈指の強打者ぶりを存分に見せつけていたが、3大会ぶり優勝を目指す中、とうとう世界の大谷が本格的に目覚めた。打球はライト席、自らの顔が入った看板に直撃した。飛距離は140メートル、打球速度は173キロだった。
野球日本代表(侍ジャパン)にとって開幕戦だった9日の中国戦では先発し好投、打者としても3試合連続安打の5安打、うち3本が二塁打と好調だった大谷。2021年にメジャーで46本塁打を放ったパワーは毎試合、久々にそのプレーを生で見るファンたちの度肝を抜いてきた。打撃練習で推定160メートル弾を放ったかと思えば、強化試合では膝をついてのスイングでバックスクリーン越え。さらに本大会に入っても、地面すれすれのボールをすくい上げると、そのまま低弾道でレフトフェンスを直撃するなど、規格外のバッティングを続けてきた。
侍ジャパンは既に1次リーグ突破を決め、大谷は16日に行われる準々決勝での先発が予定されている。投手としての仕上がりも申し分なく、さらに打者としても待望の一発が飛び出した。例年の開幕より2週間早い時点だが、既に仕上がりは本人が言うように100%と言っていいだろう。
ファンの期待通り、さらにはそれを越える一発に、球場のファンは総立ち状態になった。ネット上でも大興奮のコメントが続出。「自分の看板に当ててるの強すぎ」「マジで気持ちよすぎる」「やっぱり怪物ですね」と興奮の声が集まっていた。
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