まさかの二歩に敵も味方も本人も「あっ!」超早指しだから起こるハプニングに解説棋士・先輩女流も「こういうこともある」「大丈夫」/将棋・女流ABEMAトーナメント
【映像】超速将棋だから起きたまさかのハプニング

 まさかのハプニングには思わず「あっ!」と声を出すのが精一杯かもしれない。女流棋士3人1組で戦う超早指し戦「女流ABEMAトーナメント2023」の1回戦第1試合が3月11日に放送された。この第5局でチーム西山・山根ことみ女流二段(24)とチーム伊藤・上田初美女流四段(34)が対戦したが、山根女流二段が優勢の場面で、二歩をしてしまいまさかの反則負け。本人、控室で見ていた両チームの女流棋士たちが、そろって「あっ!」と声を揃えることとなった。

【映像】超速将棋だから起きたまさかのハプニング

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールには、数々の“魔物”が潜んでいる。過去の大会では二歩、さらに予選にあたるエントリートーナメントでは持ち時間が切れる「切れ負け」が発生したこともあり、どれだけ対局者にかかるプレッシャーが大きいものかがよくわかる。かの藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)であっても「フリーズしてしまった」と盤上の駒が大きく乱れたこともあるほどだ。

 今回の二歩について山根女流二段は「もう歩を打つ気満々でいたので、仕方ないですね。失礼しました、申し訳ないです。集中しすぎちゃいました」とファンや仲間に謝ったが、周囲からは温かい言葉が次々と届くことに。チームメイトの鈴木環那女流三段(35)が「大丈夫、大丈夫。よくあるよ」とコメントすると、解説を務めていた三枚堂達也七段(29)も「こういうこともあるという感じですね。山根さんがうまく指し進めていた」とフォロー。またファンからも「こんなことが、、、」「やっちった」「これは悔しい」といった言葉が集まっていた。

◆女流ABEMAトーナメント 第1回大会は個人戦、第2回大会から団体戦になった。第3回の「2023」は4人のリーダーがドラフトで2人ずつ指名、3人1組のチームを結成し、トーナメントで優勝を争う。持ち時間は5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は5本先取の9本勝負で行われ、第5局までに必ず全員が1局以上指さなくてはならない。
ABEMA将棋チャンネルより)

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