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 立ち技格闘技「K-1」の年間最大興行「K’FESTA.6」(12日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で行われたK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチで、王者・金子晃大がタイのコンペット・シットサラワットスアを2-0の判定で下し、初防衛に成功した。

 対戦相手のコンペットは、ムエタイの2大殿堂の1つルンピニー・スタジアムでの2階級制覇をはじめ、プロムエタイ協会王座を獲得するなど、“天才”とも称されるムエタイ軽量級のトップファイター。金子も昨年から対戦を熱望しており、申し分ない相手との申し分ない一戦となった。勝利直後の金子の“ありのまま”の様子をお届けする。

■「誰が見ても文句ないカード」次戦の相手はファン待望の“玖村将史”か

――判定勝ちという結果になりましたが、ご自身はどうとらえていますか。

金子晃大(以下、金子) 勝ったことは良かったですけど、やっぱり「(KOで)倒せなかった」っていうところが、自分の弱いところだなと。やる前に「倒す」ってあれだけ言ってたんで。

――コンペット戦への課題はすでにクリアしたということを話していました。それは試合で出せましたか?

金子 課題はクリアしたっすけど、やっぱり勝ち方がクリアできてない。詰めの甘さが出たっす。

――今日、玖村将史選手がRISE王者の鈴木真彦選手に勝ちました。この結果を受け、三度目となる対戦もおのずと見えてくるのではないでしょうか。

金子 そうっすね。誰が見ても文句ないカードっすよね。本当に強い相手だし、気合入ってます。次も「全身全霊」で行きたいなと。

――その「全身全霊」という言葉、試合前からよく発していましたね。

金子 テーマっすね。「全身全霊」のクセをつけて……いや、「全身全霊」の“生きグセ”をつけて次の試合に望んでいこうかと思います。

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■インタビュー中にレジェンド・魔裟斗が登場し平身低頭

――対戦を待ち望んだコンペット選手とのカードでしたが、初防衛戦でもありました。気負いやプレッシャーみたいなものはなかったですか?

金子 僕がやりたかった選手とやらせてくれたんで、むしろ楽しかったです。気負いっていうか心残りは、本当にKOできなかっただけで……。

(ここで解説席にいた魔裟斗が偶然通り過ぎる。所属ジムの大先輩でもある)

金子 (突然立ち上がり)お疲れ様です!

魔裟斗 完封だったね。いい試合だったよ。

金子 ありがとうございます! でも膝がマジで痛いっす。

――結構ダメージもあったんですね。

金子 早く膝を冷やしたいっす。カットしてたのに、あんなにキックが痛いとは思わなかったです。グルコサミン飲まないとヤバいっす。今日の試合を見て、ファンになってくれた皆さん、ぜひ僕にグルコサミンを送ってほしいなと思っています(笑)。

――密かに“ブラックパンサー”ベイノア選手とやられているYouTube『ベイカネチャンネル』の更新も期待しています。

金子 いま、ベイノアがずっと逃走中なんで。なんか、大晦日の試合でKO負けしてから、RISEの試合にも出てなくて。今日の自分の試合で、ベイノアにも“向き合うことの大事さ”が伝えられたらいいですね。

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