将棋の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)への挑戦者を決める叡王戦挑戦者決定戦が3月16日に行われ、菅井竜也八段(30)が永瀬拓矢王座(30)に勝利し、初の叡王挑戦を決めた。終局後に行われた記者会見では、5期ぶりのタイトル戦復帰と叡王初挑戦への喜びを「信じられない、めちゃくちゃ嬉しい」 語るとともに、若き絶対王者に対し「振り飛車でも充分勝負できるというところを見せたい」と意気込みを語った。会見の内容は以下の通り。
――叡王への挑戦権獲得の思い
信じられない。最近の自分の調子で挑戦できると思っていなかったので、今はそういう気持ちです。
――永瀬王座との一番。どんな気持ちで臨んだ?
自分の中では一番の強敵なので、苦しい戦いになるなと思った。昔、(第4期叡王戦)挑戦者決定戦で負けているので、今日負けると自分の棋士人生が相当キツイものになると思ったので、かなり気合が入っていました。
――藤井叡王と初めてタイトル戦で激突する
まだ対局が終わったばかりですが、今の最強の棋士に自分は振り飛車で行くことになりますが、振り飛車がどこまで通じるかと思っていますし、そういうシリーズにしたいと思っています。
――藤井叡王に対し、振り飛車党としては初挑戦。ファンの期待が大きい。
将棋ファンは振り飛車党が多い。今の時代は振り飛車が苦しいですが、振り飛車でも充分勝負できるというところを見せたいなと思っています。
――2022年8月に行われた順位戦A級でも藤井叡王に勝利している
あまり関係ないです(笑)。その前にうんざりするほど負けているので、(A級での勝利は)なんとか一番返せたという感じでした。(五番勝負は)持ち時間も変わりますし、自分の方が頑張ってようやく良い形できると思うので、今からまたしっかり調整して頑張りたいと思います。
――30代初めてのシーズン最後にタイトル戦挑戦の切符を手にした
めちゃくちゃ嬉しいですし、ずっとタイトル戦には縁がなかったので、ようやくチャンスが掴めたのかなと思います。
――地元ファンへどんな将棋を見せたい?
一生懸命頑張って、良いシリーズにしたいなと思っています。
――タイトル獲得への意気込み
数年前ならタイトルに挑戦するのは難しいことではないと思っていたが、今の自分ではもう挑戦することも難しくなっていた。その中なので、まだタイトルを獲るということは全く頭になくて、ようやく挑戦権を掴めたので、しっかり良い将棋を指したいなと思っています。
――五番勝負への意気込みとファンへのメッセージ
久々ののタイトル戦なので、一生懸命頑張りたいと思っています。振り飛車ファンの方がいつも応援してくれていますので、一番は結果で恩返しすることだと思っているので、精一杯頑張りたいと思います。
(ABEMA/将棋チャンネルより)