【WBC・準決勝】日本代表6-5メキシコ(3月20日・日本時間21日/ローンデポ・パーク)
 これぞ日本が生んだ芸術品だ。レッドソックス・吉田正尚外野手が7回2死一、二塁からライトポール際に、一時は同点となる値千金の3ランを放った。内角低め、膝元付近に落ちる変化球をうまくすくい上げると、ほぼ右腕一本を打ったような打球は、長い滞空時間を経てスタンドイン。173センチとプロ野球選手としては小柄、さらに今季から挑戦するメジャーリーグの中ではさらに小さい選手になる中、鍛えた体と技術があれば、遠くに飛ばせることを証明する一本だった。