3回のアガリはいずれも高打点。渋谷ABEMASの白鳥翔(連盟)が、鮮やかな闘牌で大トップを飾った。スワンが大きな翼を広げた。起家からEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)、白鳥、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)の並びでスタートしたプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月21日の第1試合、白鳥は親番の東2局で、岡田が4巡目にかけたリーチに追随。幸先よくこれをツモり、リーチ・ツモ・赤・ドラ2の満貫・1万2000点(供託1000点)を加点した。
その後は松ヶ瀬の反撃を受けて僅差でトップ目を譲るも、直後の南1局ではファンも「簡単すぎ」「うわーえぐいよ、白鳥」とファンも驚く3巡目での満貫ヤミテン。途中、待ちを変えたことで岡田からアガリ牌が零れ落ちると、平和・一盃口・ドラ2の満貫・8000点を奪取した。続く親番の南2局では、岡田が鳴きを重ねる中でリーチ・ツモ・ドラ2の満貫・1万2000点を獲得。持ち点を5万5000点とし、そのまま逃げ切りを決めた。
チームは、セミファイナルシリーズで最終戦が戦える「4位以内でのレギュラーシーズン通過」を目標としていた。この勝利でチームは4位から3位に浮上し、白鳥は「このトップでほぼレギュラーシーズン4位以内が確定したかな。よかったかなという感じです」と安堵の表情。「僕か、次に出る選手がトップを取れば(4位以内が)決まるだろう。1戦目で決めたいなと思っていた」とも続けると、「ここまで足を引っ張っていたので、嬉しいですね」と満面の笑みを浮かべた。
当試合は松ヶ瀬と園田が逆転MVPを狙える状況下だっただけに、緊迫した展開が続いた。「マジでMリーグ、麻雀界でどう考えても一番熱い場所」。その熱戦を肌で感じた白鳥は、「絶対に最後まで面白い試合になることは間違いない」と興奮気味。「レギュラーシーズンだけでなく、セミファイナル・ファイナルと選手一同、頑張りますので、応援よろしくお願いします」。今期は不調にあえいだが、ポストシーズンに向けて視界は良好だ。
【第1試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)5万4500点/+74.5
2着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)3万7100点/+17.1
3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)9200点/▲30.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)-800点/▲60.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







