バンジージャンプに滝行、火渡り…。例年、超ハードなチーム動画で話題を集める糸谷哲郎八段(34)の今年のメンバー構想は!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議が4月1日に放送される。『チーム糸谷=ハード系チーム動画』の印象が強いだけに、選ばれる側の棋士にとって最も注目しているのが糸谷リーダーと言えるだろう。注目の構想は「若い方中心で攻めていく」。糸谷八段のターゲットはいかに!?
3人1組で戦う将棋界唯一の団体戦も今年で4回目。糸谷八段はそのすべてでリーダーを務めており、経験豊富な頼れるリーダーとして毎年着実な戦果を挙げている。前回大会は黒沢怜生六段(31)、同門の弟弟子・西田拓也五段(31)と若手中堅を指名し、予選首位通過。「昨年は振り飛車党2人をピックして、いろいろな戦いでしたが予選は結構理想的な展開だったと思うんですが」。本戦では初戦敗退となったが、振り飛車党のチームメンバーの力をしっかり引き出すなど存在感を示した。
チーム糸谷と言えば、毎年のハードなチーム動画が話題。3人の絆を深めるための企画ながら、過去には極寒滝行やバンジージャンプなど、破天荒な挑戦でファンの度肝を抜いた。しかし、当の糸谷八段は「結構良かったですけど、彼らは二度とやりたくないと思っている可能性もありますよね(笑)。良かったと私は思っているんですが、本人たちはわからないですね」と涼しい顔。よもや、大会史上初の“指名拒否”の可能性も出てくる!?
指名候補の棋士たちが最も注目しているであろう、糸谷八段の今年の構想はどんなものなのだろうか。答えはずばり、「若い方中心で攻めていこうかと思っています」。さらに、「ドラフトは、とりあえずくじが引きたいですね。くじを引いて勝つのが第一構想です」と競合覚悟でメンバー獲得に挑むことも明言した。
今大会では、森信雄七段(71)一門から兄弟子の山崎隆之八段(42)、弟弟子で初出場の千田翔太七段(28)がそろってリーダーに。「負担を分散できると思っています、チーム動画とか(笑)」。注目のチーム動画については「今年は山崎さんが、きっと(笑)」と“ハード枠”は兄弟子に譲る算段のようだ。
しかし、前回大会でもご褒美ロケとして夏のキャンプ場で楽しいバーベキューを満喫したチーム動画だったものの“お約束”とばかりに、最後は五右衛門風呂で入浴シーンも披露した糸谷八段。今期もエンターテイナーとしての血が騒ぎ、あっと言わせるメンバー指名とチーム動画に挑むことになるに違いない。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)