将棋のヒューリック杯棋聖戦・決勝トーナメントが3月23日に行われ、前期挑戦者の永瀬拓矢王座(30)と井上慶太九段(59)が午前10時から対局を開始した。勝者はベスト8に進出し、次戦で広瀬章人八段(36)と対戦する。
永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、順位戦A級(A級:2期)。タイトルは連覇中の王座4期と、叡王1期の計5期。一般棋戦では若手棋戦の新人王戦、加古川青流戦でそれぞれ1回ずつ優勝経験がある。今年度は王座を防衛、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負にも挑戦したが、藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、棋王、王将、20)に3勝1敗で退けられた。今期は2期連続3度目の挑戦権獲得を目指す。
井上九段は、1983年2月に四段昇段。竜王戦5組(1組:2期)、順位戦B級2組(A級:3期)。新人王戦、若獅子戦で優勝歴があるほか、2017年からは日本将棋連盟常務理事を務めている。今期の棋聖戦は二次予選からの出場で、1回戦で北浜健介八段(47)、谷川浩司十七世名人(60)、阿久津主税八段(40)に勝利し、12期ぶり6度目の決勝T進出を決めた。
両者は過去に2局の対戦があり、永瀬王座の2連勝。2018年度の順位戦B級2組6回戦以来の対戦となる本局では、どのような戦いが繰り広げられるか。 棋聖戦決勝トーナメントは1回戦が進行しており、本局でベスト8が出そろう。持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は永瀬王座に決まった。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)