<大相撲三月場所>◇千秋楽◇26日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
 関脇・霧馬山(陸奥)が、小結・大栄翔(追手風)との優勝決定戦を制し、逆転で幕内初優勝を飾った。
 昭和以降で初めて横綱と大関がともに不在の場所となった今場所。結びの一番でただひとり3敗を守っていた霧馬山は、2敗の大栄翔を突き落としで下し、賜杯の行方は優勝決定戦に持ち越された。
 迎えた優勝決定戦では大栄翔は同じような相撲展開を迎えてしまい、前に突っ込む形で土俵へと倒れ込んだ。行司軍配は霧馬山に上がったが「大栄翔の手がつくのと、霧馬山の体がついたのが同時では」と物言いがつき、協議の結果「霧馬山の足が残っていた」というアナウンスが。この瞬間に霧馬山の逆転優勝が決まった。