大谷翔平、2年連続開幕投手で貫禄の好投 2安打無失点10奪三振最速162.1キロに鬼曲がり「スイーパー」で打者翻弄勝利投手の権利持って降板

【MLB】アスレチックス－エンゼルス（3月30日・日本時間31日／オークランド）

　エンゼルス大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場し、6回で93球を投げ2安打無失点10奪三振の好投で、勝利投手の権利を得たまま降板した。2年連続開幕投手を務めた大谷だったが、開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でMVPを獲得した好投をそのまま引き継ぐように、開幕戦のマウンドでも躍動。最速100.7マイル（162.1キロ）のストレートに、横の大きく曲がるスライダー（スイーパー）を武器にアスレチックス打線を翻弄した。

【中継】大谷翔平、2年連続開幕投手「3番・投手」でスタメン出場

　WBCで世界一になった大谷が、その仕上がりをそのままエンゼルスとしての開幕戦に持ってきた。初回こそ少し制球を乱すシーンが見られたが、スイーパーを軸に徐々に立て直すと2回以降は自らの投球を取り戻し、スプリットやカーブも交えて次々と打者を打ち取った。最初にピンチを迎えたのは4回。2本の長短打で1死二、三塁のピンチを招いたが、ここでギアを上げると連続三振でピンチを脱出。マウンド上でもこの日一番の大きな声を挙げた。

　打線も大谷の好投に答えるように、女房役の捕手オホッピーが貴重な先制タイムリーを放つと、ここからさらに大谷の集中力が高まっていく。5回も四球で走者こそ出したが、力強いストレートと変化球のコンビネーションで切り抜けた。

　大谷は昨季、メジャー挑戦後としては最高の成績となる15勝9敗、防御率2.33、219奪三振の成績を残し、初めて規定投球回に到達。エースとして活躍した。MLB公式サイトでも、大谷は今季サイ・ヤング賞の候補に挙げている。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）