「この素晴らしい世界に祝福を!」(以下、「このすば」)は、暁なつめ(あかつき なつめ)先生によるライトノベルを原作とした異世界コメディアニメ。元々はWebサイト「小説家になろう」で連載されていたオンライン小説で、それをリメイクした原作小説は全17巻+短編集2巻が刊行、外伝・スピンオフ小説やコミックも続々と発売され、シリーズ累計部数は1000万部を突破している人気作品です。
これまで2期にわたってTVアニメにもなっていて、第1期は2016年1月から3月、第2期は2017年1月から3月にかけて放送されました。また、2019年8月には映画が公開、海外でも高い評価を受けて話題となりました。また、2023年4月からはスピンオフアニメ「この素晴らしい世界に爆焔を!」の放送も始まります。
この記事では、そんな「このすば」シリーズのヒロインの1人・アクアの魅力に注目。角川スニーカー文庫の公式サイトで開催されたTVアニメ化記念キャラクター人気投票では第4位に沈んだものの、後に行われた第2回キャラクター人気投票で見事1位に輝いた彼女のかわいい(と言うか、うざかわいい)ところや名言、カズマとの仲にも触れていますので、ぜひ視聴の参考にしてください。
目次
- 「このすば」とは
- アニメ「このすば」アクアとは?
- アクアの能力は?
- アクアの性格は?
- アクアのプロフィールは?
- アクアを演じる声優は?
- アニメ「このすば」アクアの名言(迷言?)は?
- アニメ「このすば」アクアとカズマとの仲は?
- アニメ「このすば」アクアの魅力まとめ
「このすば」とは
不慮の事故で死亡したひきこもり主人公・佐藤和真(さとう かずま/カズマ)は、ひょんなことから女神・アクアを道連れに異世界転生することに。「ゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。
トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、攻撃を食らうと快感を覚えるドMの女騎士・ダクネスという残念な仲間に振り回されたり、借金を背負ったり、魔王軍の幹部と戦ったり、死んで蘇ったり……。平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?
そんなプロローグから物語が始まる「このすば」は、日本のみならず世界中のファンから支持されている異世界ホームコメディ。「異世界に召喚された主人公が魔王を倒しに行く」という王道的なストーリーに、奇妙な世界観やギャップのあるキャラクターを加えることで、独特な世界観を構築し人気を集めています。
アニメ「このすば」アクアとは?
アクアとは、アクシズ教のご神体(主神)である水の女神。水色のロングヘアと抜群のプロポーションを持つ神々しい美少女で、天界では若くして亡くなった日本人の魂に接触し、地球に転生するか異世界に転生するかを選ばせる死後の案内役を務めていました。
しかし、肩書や役割、外見は神々しいのに性格が最悪で、カズマの死因を馬鹿にして大笑いしたため彼を怒らせてしまい、異世界転生の特典として道連れにされています。その後、魔王を討伐しないと天界に帰れないこともあって、やむなくカズマとともに冒険者となりました。
アクアの能力は?
その能力は、レア上級職のアークプリーストになるなど女神だけあって高水準。治癒、蘇生、浄化、支援などの魔法を操ってパーティの回復役を勤めるのみならず、ゴッドブロー(女神の怒りと悲しみを乗せた拳)などの近接攻撃技や、花鳥風月(扇から水を出す)などの宴会芸スキルまで使いこなします。
ただし知力が低いうえに運が最低レベルなため、カズマの指示を聞かずに暴走したり、余計なトラブルを招いたりしがち。おまけに全能力値が最初からカンストしているため、レベルが上がっても知力も運も上昇しませんので、優秀なのにお荷物という残念なポジションに収まっています。
アクアの性格は?
そんなアクアの性格は、原作小説第1巻のサブタイトルでいきなり「あぁ、駄女神さま」とディスられていることからもお察しなように、傍若無人で自己中心的、お調子者でうざい、威勢がいいくせに逆境に弱いヘタレ、空気が読めない、怠惰、泣き虫、借金体質などといった女神らしからぬポンコツぶりで、叩くところに困りません。
そんな性格と日頃の素行の悪さからか、事あるごとに自分は女神だと主張しているのですが、パーティメンバーのめぐみんやダクネスからはまったく信じてもらえていません。本人も女神であることをたまに忘れてしまっているようです。
ちなみに、アニメでは泣き顔になるごとに印象的な顔芸を披露していますが、原作小説第16巻の口絵にもよだれと鼻水を垂らしながら泣き叫ぶイラスト(顔はアニメほど崩れてはいませんが)が掲載されており、アニメオリジナルというわけではない模様。ただし、原作小説第16巻の刊行は2019年ですので、それ以前に放送されていたアニメからの逆輸入設定なのかもしれません。
アクアのプロフィールは?
アクアに限らず、「このすば」のキャラクターは身長や体重、3サイズや血液型などといった詳しいプロフィールは非公開。例外は主人公のカズマのみで、原作中で冒険者登録時に記していますので彼だけは身長・体重が判明しています。
アクアについては、原作小説のキャラクター紹介ページで「年齢不詳」と記されていたことと、スマホゲーム「この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ」で誕生日が8月1日と判明したことくらいしか分かっていません。
アクアを演じる声優は?
アクアの声を演じているのは、人気声優の雨宮天(あまみや そら)さん。2015年の第9回声優アワードで新人女優賞を受賞している方です。また、TVアニメ「アカメが斬る!」の第1クールOPテーマや第2クールEDテーマ、TVアニメ「七つの大罪」でEDテーマ2曲を歌うなど、歌手としても活躍中で作詞・作曲までこなします。声優としての代表作は「アイドルマスター ミリオンライブ!」北沢志保役、「七つの大罪」エリザベス役、「彼女、お借りします」水原千鶴役など。
高校2年生の時に、友人の影響で声優の沢城みゆきさんに憧れたことから声優の道を志した方で、アニメ好きと言うより声優が好きで声優になったと述べています。その後、2011年に芸能事務所主催の声優オーディションに合格し翌2012年には声優デビュー、2013年には前述の「アイドルマスター ミリオンライブ!」に抜擢され、2014年にはTVアニメの主人公やヒロインに続々と起用されるなど、デビュー間もないうちから大活躍しています。
そう書くと順風満帆のようですが、学生時代は軽音楽部でボーカルをしていて演技の経験がなかったらしく、「声優を始めた頃はまったく自信がなく、自分がこの役でいいのだろうかと不安になった」とか、オーディションに落ちて「自分の実力が皆さんにバレて見放されて、もう声優人生が終わったと絶望した」などとインタビューで語っており、多くの苦労があったようです。
アニメ「このすば」アクアの名言(迷言?)は?
そんなアクアですが、性格が壊滅的なため暴言・失言は多々あれど、心に響くような名言はほとんどありません。しかし、彼女の性格がよくわかる、思わず笑いを誘うような迷セリフは数多くありますので、ここではそれらをご紹介していきましょう。
■「あたし長くやってきたけど、こんな珍しい死に方したのはあなたが初めてよ。プークスクス」
TVアニメ第1期第1話で、天界にやってきたカズマに死因を説明した際のセリフ。確かに、トラクターに轢かれるかと思ってショック死したカズマの死に様は変ですが、それにしても死んだ直後の人間を笑い者にするところからは性格の悪さがにじみ出ています。こんな対応をしているから、怒ったカズマに異世界に拉致されてしまったわけで、口は災いの元としか言いようがありませんね。
■「もっと私を讃えてよ! みんなで褒めて褒めて甘やかしてよ!」
TVアニメ第1期第7話で、デュラハン討伐時に大活躍した(つもりが、大幅に借金を増やした)アクアが、カズマとの口論の末に口走ったセリフ。即座にカズマに「この構ってちゃんが!」と切り返され、「お前の活躍がそんなに凄かったってんなら、報酬も手柄も借金も全部お前のものな。借金、一人で返してこい」と突き放されて白旗を上げています。
■「どうせこの後の展開なんて、いつものことでしょ! きっとあのランナーたちに私がひどい目に合わされて、泣かされるんでしょ! わかってるわよ、いつものことよ! さあ、殺すなら殺せー!」
TVアニメ第2期第6話、リザードランナーの群れを討伐しようとするカズマの作戦をぶち壊して怒られたアクアが、開き直って口にした魂の叫び。自分なりに役に立とうとしてやったことが裏目に出たわけですが、同シーンの顔芸と雨宮さんのヤケクソボイスも相まって、ファンの笑いを誘っていました。しかし、このシーンに限れば、作戦をアクアに理解させるのを怠ったカズマにも非はあるような……?
■「アクシズ教徒はやればできる。できる子たちなのだから、上手くいかなくてもそれはあなたのせいじゃない。上手くいかないのは世間が悪い」
これはアクアのセリフではなく、TVアニメ第2期第10話でアクアの信徒が叫んだアクシズ教の教義です。同シーンではこのほかにも「嫌なことからは逃げればいい。逃げるのは負けじゃない。逃げるが勝ちという言葉があるのだから」「迷った末に出した答えはどちらを選んでも後悔するもの。どうせ後悔するのなら、今は楽ちんなほうを選びなさい」など、ダメな教義がいくつも語られていました。どうやらアクシズ教は、責任転嫁と怠惰を重んじているようです。アクアらしい教えですね。
アニメ「このすば」アクアとカズマとの仲は?
さて、そんなアクアと主人公・カズマの仲はどうかと言うと、人の死に様を笑い者にした女神とそれに怒って異世界に拉致した転生者という、最悪の状態から2人の人間関係はスタートします。しかし、さまざまな冒険を四苦八苦しながらともに乗り越えていくことで、アクアとカズマの仲は少しずつ良化していくことになります。
とは言え、アクアはあくまで女神であって、そう簡単に人と恋に落ちるような存在ではありません。そのためか、パーティメンバーのめぐみんやダクネスは物語が進むにつれてカズマといい雰囲気になったりもするのですが、アクアにはそういった展開はほとんど用意されていないのです。
物語が始まってすぐの頃はメインヒロイン的なポジションにいたにもかかわらず、やがてその立ち位置はカズマの相棒、あるいはパーティのマスコットに近い形に落ち着いていきます。これは、支離滅裂なアクアの言動もさることながら、何よりカズマがアクアを異性として見ていないことが原因でしょう。
おまけにアクアは、魔王の討伐が完了すれば天界に戻ってしまうことが明らかになっています。となると、どうしても最後にはカズマと別れてしまうわけですが……? そんな障害を乗り越えて、カズマとアクアの仲が進展するのかどうか、今後の展開に注目しましょう。
アニメ「このすば」アクアの魅力まとめ
以上、アニメ「このすば」で異彩を放つ駄女神・アクアのうざかわいい魅力をまとめました。生粋のトラブルメーカーとして事件の発端になることも多いアクアですが、今後放送が予定されているTVアニメ第3期では、どんな活躍と顔芸を見せてくれるのでしょうか? 2023年4月から放送されるスピンオフアニメ「この素晴らしい世界に爆焔を!」に登場するかどうかも気になりますし、ファンは彼女との再会をどうぞお楽しみに!
(C)暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば3製作委員会
(C)2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
(C)2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会
(C)2023暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば爆焔製作委員会