絶対王者の笑いのツボはタイトル戦での対戦相手?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」のドラフト会議が4月1日に放送された。リーダー14名が例年以上にドラマチックな指名争いを繰り広げ、2023年大会のチーム編成が確定。菅井竜也八段(30)は、狙い通りに船江恒平六段(35)と西川和宏六段(36)の単独指名を叶えた。抜群のトーク術で指名理由を語る菅井八段に、普段は冷静沈着なリーダー陣も思わず失笑。中でも藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)はツボにハマったのか、肩を震わせて「クククッ」と笑いをこらえていた。
4月11日に開幕する叡王戦五番勝負で、タイトルホルダーの藤井竜王に挑戦する菅井八段。ドラフト1巡目には、第4回大会で同門の稲葉陽八段(34)率いるチーム稲葉『加古川観光大使』のメンバーとして藤井竜王を撃破するなど大活躍を見せた船江六段を指名した。井上慶太九段門下の兄弟弟子の中でも、本当の兄弟のように仲の良い船江六段とあり、単独指名に「最高!井上先生という勝負手もあったんですけど、やっぱり船江さんで!最高です!」と満面の笑みを見せた。
さらに2巡目には同じ関西所属で、こちらも長い付き合いだという西川六段を一本釣り。ABEMAトーナメント初出場で、フィッシャールールに未知の可能性を秘める西川和宏六段とあり、「絶対競合になるかなと思っていたんです」と指名が叶ったことにホッとした表情を浮かべた。「将棋はちょっとアレなんですけど、一番人間性は優れている方なんで!優勝は厳しいチームなんですけど、まずは予選突破!頑張りまーす!」と加えると、あまりに嬉しそうに両名獲得の喜びを語る菅井八段に、渡辺明名人(38)、羽生善治九段(52)、佐藤康光九段(53)らトップ棋士もつられてニコニコ顔になっていた。
菅井八段の独特のチーム構成&トーク術に一番ハマっていたのが藤井竜王だ。お腹を抱えるように腕を組み、遠目からでも分かるほど肩を震わせて「ククククッ」と大笑い。普段は大きな表情の変化が見られない藤井竜王とあり、視聴者も「めっちゃ笑ってるw」「竜王ツボってんなあw」「笑い過ぎ注意レベルww」「そうたん爆笑ww」「わろてるやんw」と大注目を集めていた。
◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)