【MLB】カージナルス1-4ブレーブス(4月4日・日本時間5日/セントルイス)
ゴールドグラブを何度も受賞した野手と、盗塁王経験者の打者。名選手たちが起こしたドタバタ劇だからこそ、球場からもどよめきと笑いが起きたようだ。4回1死からブレーブスのアクーニャJr.がサードへゴロを放つと、名手として知られるアレナドが華麗に捌いてランニングスロー。ただこれをファースト・ゴールドシュミットが捕り損ねてセーフにしてしまった。ところがアクーニャJr.はせっかくセーフだったところを、オーバーランしてタッチアウトに。まさかの事態にしょんぼりしてベンチに戻ることになった。
サード・アレナドは10年連続ゴールドグラブ賞の超名手。ファーストのゴールドシュミットも4回受賞、そしてアクーニャJr.は2019年の盗塁王。メジャーでも指折りの名選手たちでも、こんな珍プレーが起こるから野球はおもしろい。
アクーニャJr.が内角低めの変化球を引っ掛けると、アレナドはショートの前まで素早くダッシュし、これをカット。流れるような動きでファーストへと送球した。ゴールドシュミットも難なく捕球するかと思われたが、わずかに送球が届かずショートバウントしたことで、これをファンブル。ボールはグラウンドに転がり、弾いてしまったゴールドシュミットも「くそっ!」とばかりに右手でボールを握り直す仕草を見せていた。
ただ、打者走者だったアクーニャJr.は、このエラーに気づいていなかった。大きくフェアグラウンドにオーバーランした後ようやく事態に気づき、あわてて一塁に戻ろうとしたものの、ボールを持ったゴールドシュミットから逃げるように二塁へ。ただこれもすぐ追いつかれ、せっかく一度助かったもののあえなくアウトになってしまった。
なお、ルール上では打者走者が一塁ベースを駆け抜ける際、フェアグラウンド側に入っても問題はなく、そのまま二塁に向かう様子を見せなければタッチされてもアウトにならない。逆にファウルグラウンド側に抜けたとしても、二塁に向かおうとしていればタッチアウトになる。アクーニャJr.は駆け抜けた直後は進塁する意図はなかっただけに、そのまま止まるなどしていれば、アウトにならなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





