ビールが売れなくなっちゃう？“ピッチクロック”導入で試合時間短縮も影響ちらほらファンも「なるほどな」「売り子さんも死活問題よね」と反応

【MLB】エンゼルス2－0ナショナルズ（4月11日・日本時間12日／アナハイム）

　エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」でナショナルズ戦に先発出場。7回92球1安打無失点の好投を見せ、チームの連敗を止める2勝目を挙げた。今季からピッチクロックが導入され、開幕以来試合時間が短縮傾向にある。この日の試合も試合開始から2時間で8回を迎えるなど大幅にスピードアップ、2時間26分で試合終了となった。新ルールに様々な反響の声が上がっているが、試合観戦の“お供”とも言えるビールの売り上げには早速影響が出ているようだ。

【映像】時間短縮でビールが売れなくなっちゃう？

　この日の大谷は、7回92球で1安打無失点6奪三振の内容で降板。序盤は球審の判定に苦しむ場面もあったが、安定した好投でチームの連敗を止める2勝目を挙げた。前回登板時には、今季から導入された「ピッチクロック」違反を初めて取られると、試合中にもかかわらず審判と違反のボーダーラインについて身振りを交えて話し込んで確認する場面も。同じミスは繰り返さないとばかりにこの日はしっかりと対応して、先発投手としての役割を完遂。今季2勝目を飾るとともに、打者としては4打数1安打をマークした。

　大谷が“二刀流”を務めたこの日の試合では、ABEMAの中継に解説・西岡剛氏、実況はDJケチャップ氏が担当。試合のインターバルには、たびたびメジャーリーグに関するミニ情報を様々紹介している。8回エンゼルスの攻撃時には、ケチャップ氏が約2時間で終盤に突入した展開について「試合、早いですねー」と実感を込めて西岡氏に呼びかける場面も。そこからケチャップ氏は、ナ・リーグのミルウォーキー・ブルワーズの本拠地アメリカンファミリー・フィールドで起きたピッチクロック導入の影響で起きたエピソードを紹介した。

　チーム名の「ブルワー（brewer）」は日本語で「醸造者」の意味で、地元ミルウォーキーがビール醸造が盛んなことが由来。アメリカンファミリー・フィールドでも観戦のお供にはビールが親しまれているが、試合スピードのアップの影響で本来の販売終了時間の「7回終了時点」では売り上げが大幅に減少してしまっているという。醸造者の街とあり、その危機にいち早く反応。販売終了時間を「8回終了時点」まで伸ばすという対応を進めているようだ。

　この措置に、西岡氏も「時間短縮によっていろんなことが変わりますね」とコメント。視聴者からも「そういう影響もあるのね」「なるほどな」「へええ」「ビール会社とか売り子さんも死活問題よね」と反応し、DJケチャップ氏も新ルールの導入を経て変化した進行に「これがMLBの新しい野球なんですね」とまとめていた。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）