やる気を生み出す神経伝達物質「ドーパミン」について、京都大学の研究グループは、挫折しても活動が増す新たなドーパミン細胞を発見したと明らかにした。
人は挫折をするとやる気が下がる印象があるが、京都大学大学院医学研究科の小川正晃特定准教授らの研究によると、
「今まで知られているドーパミン細胞は、残念なことが起きると活動が低下して減る。しかし、それから少し遅れて(今回発見した)新しい細胞のドーパミン細胞の活動が増えるということがわかった。一度残念だと思っても『もう少し頑張ろう』と気持ちをつなげる役割をしているのかと」
これまでドーパミンはうまく行ったときの達成感や、快楽を得たときに出ていると思われていたが、今回の発見で最終目標を達成する過程でうまく行かなくても、バランスよくドーパミンが出ることでやる気を維持していることがわかった。
新たなドーパミン細胞の発見。小川特定准教授は、
「新しいドーパミン細胞だけを選択的に狙って、うつ病や依存症の治療につながる精神疾患の創薬ができる可能性がある」
と、医療の現場に利用できるのではないかと期待を寄せている。
日常生活において、意図的にドーパミンを出す方法はあるのか。精神科医の木村好珠氏に聞いた。
「ドーパミンの素となるのが必須アミノ酸。食事からしか摂ることができず、大豆製品や乳製品など良質なタンパク質から摂れる。他には、有酸素運動や自分の生活の中で小さな目標を作ることも有効だ」
(『ABEMAヒルズ』より)
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