【MLB】ヤンキース2−5エンゼルス(4月18日・日本時間19日/ニューヨーク)
メジャーで大流行中の「スイーパー」。ほとんど落下せず、横に大きく滑るように曲がることから、スライダーと分けて呼ばれるようになった“新球種”だが、最も使いこなしていると言われているのがエンゼルス・大谷翔平投手。ただこの日は打者として1回の第1打席に相手投手が投じたスイーパーを弾き返し、先制の4号2ランを放った。今季自己最速187.8キロをマークした弾丸ライナーだが、打ったのが真ん中に入ってきたスイーパー。「掃除する・掃くように取り除く」という意味から名付けられた球種だが、大谷にとっては実にスイートだった(?)。
【映像】大谷翔平、持ち球スイーパーを完璧に打ち返した4号2ラン
投手・大谷が投げるスイーパーは、水平方向に20インチ(50.8センチ)も曲がると言われている。ホームベースのサイズが17インチ(43.2センチ)であることを考えると、右打者にとっては内角ぎりぎりのボールが外角のボールゾーンまで逃げていくようなものだ。真ん中に甘く来たと思った選手が、振ってみたら外角に大きく外れたものを振っている。大谷の奪三振シーンを振り返り見れば、そんな打者も頻出している。
ところが今日は打者・大谷が相手投手のスイーパーを弾き返した。シュミットが投じたスイーパーは水平方向の7インチ(17.8センチ)ほどの変化。大谷と比較すれば約1/3といったところか。これでは2年連続30本塁打を放っている大谷には通じない。タイミングとしてはややずれていたように見えたが、それほど力感なくすっと振り抜くと、打球速度187.8キロを計測。角度は19度と低めだったが、その分は速度でカバーしライトフェンスをしっかり越えた。
打者大谷は投手大谷と対決することはできないが、投手としてスイーパーを投げている感覚は、間違いなく打者大谷にも活かされている。対戦する投手にとって、半端なスイーパーが超危険であることが、まざまざと見せつけられる結果となった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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