将棋の第8期叡王戦五番勝負第2局が4月23日に行われ、挑戦者の菅井竜也八段(31)が藤井聡太叡王(竜王、王位、棋王、王将、棋聖、20)に115手で勝利した。ABEMAの中継には、現地で立会人を務めた福崎文吾九段(63)が出演。軽快なトークで人気のベテラン棋士が、過去に将棋連盟会長から出された「大阪外出禁止令」エピソードを披露すると、聞き手の脇田菜々子女流初段(26)は笑いのツボにハマっていた。
“妖刀使い”の異名を持ち、十段1期、王座1期のタイトル経験を持つ福崎九段。振り飛車穴熊の名手で、1984年度の十段リーグでは谷川浩司名人(当時)を破り「感覚を破壊された」と言わしめた伝説のエピソードを持つ。現在は軽快なトークと朗らかな人柄で、解説会や立会にひっぱりだことなっているベテラン人気棋士だ。叡王戦第2局でも立会人の重責を担う合間をぬって、ABEMAの中継に出演。短い出演時間ながら、視聴者の爆笑をさらっていった。
スタジオからは、解説担当の三浦弘行九段(49)と聞き手の脇田女流初段が出演。福崎九段から現地の対局者の表情のレポートを受けたのち、三浦九段から「関西の先生は面白い方が多いですが、福崎九段は飛び抜けて面白い。どうやったらそのような技術が身に付くのでしょうか?」と真面目な相談を投げかけた。すると、福崎九段はひょうひょうとした表情で「うん、大阪で育つとこうなっちゃうんですよ」とバッサリ。さらに、「昔(当時、日本将棋連盟会長だった)谷川先生から『失言して危ないから、大阪から出たらアカン』って言われたことがあるねん」との告白が飛び出した。
「半分冗談やけど」と前置きしたものの、「大阪から出られないから仕事が減った」とのぼやきも。どこからが本音か冗談か、つかみどころのないフワフワとした“福崎調”のトークに、ファンは「やばいおもしろすぎるww」「トークスキル高すぎてw」、脇田女流初段も「そんなことがあったんですね(笑)」と笑いが止まらない様子だった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)