打てる球なら全部打つ“天才”吉田正尚、ワンバウンド寸前のボール球もヒット「すげえ」「職人ぽくなってきた」

【MLB】オリオールズ6－8レッドソックス（4月25日・日本時間26日／ボルチモア）

　もはやバットの方からボールに当たりに行っているように見えるほどだ。レッドソックス・吉田正尚外野手が「4番・レフト」で先発出場、4打数2安打1四球と活躍し、6試合連続安打・4試合連続マルチ安打を記録した。NPB時代から巧みなバットコントロールと豪快なスイングでヒットを量産してきたが、この日の第2打席で放ったレフト前ヒットは、地面すれすれに落ちてきたボール球の変化球を流し打ったもの。ファンからも「すげえ」「職人ぽくなってきた」と驚きの反響が続々と寄せられた。

【映像】吉田正尚、地面すれすれの変化球を天才的な流し打ち

　バットの先端がグラウンドに触るように見えるほどの低めのボール球。それでも吉田は反応した。3回の第2打席、オリオールズの先発・ブラディッシュと対戦すると、チェンジアップ、カーブと変化球2つでストライクを取られると、カウント0-2から83.5マイル（134.4キロ）のカーブを真ん中低めのボールゾーンに投げ込まれた。ブラディッシュからすれば空振りを取ろうという狙いだったが、相手は日本が誇るバットマン・吉田。じっくり引き付けてすっとバットを出した。

　カーブがもうすぐ地面に触れようかというタイミングで、バットの先をその下にくぐらせるように振り抜くと、打球はきれいに三遊間を抜くレフト前ヒット。前日にはメジャーで自身初の3安打を放つなど「振ればヒット」状態になっていた吉田が、またしてもセンス抜群の一打を放った。

　一時は21打席連続ノーヒットなどもあり、打率1割台まで沈んだこともあった吉田だが、急激に打ちまくり打率は.278まで上昇。ファンからもその打撃に驚きが相次いでいるが、今後もどんな球でも打ち返す天才的バッティングが続出するはずだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）