【MLB】ブリュワーズ7-5エンゼルス(4月29日・日本時間30日/ミルウォーキー)
エンゼルス大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場し、5打数3安打に盗塁2つを決める活躍を見せた。試合は投手陣が中盤までに7失点。終盤には主砲トラウトの2本の2ランなどで一気に詰め寄ったが、あと一歩届かなかった。大谷は3本のライト前ヒットでチャンスメイクの役割を果たし、直近4試合では19打数9安打と絶好調。今季打率も.292まで上昇した。この試合で光ったのは、好投手を前に1打席ごとに微調整する対応力だ。
大谷が対したのはブリュワーズが誇る2021年のサイ・ヤング賞経験者、バーンズ。球界最高峰と呼ばれるカットボールの持ち主で、さらにパワーシンカーとのコンビネーションは相手打者への圧力も相当なものだ。昨シーズンは最多奪三振のタイトルも獲得。パワーとテクニックを兼ね備えた、メジャー屈指の好投手だ。1回の第1打席、カウント1-2からの4球目、インコースに食い込んできたカットボールを強振したが、ファーストゴロの併殺打に倒れ、チャンスを潰していた。すると次の対戦となった3回の第2打席、2球目が同じ様にインコースのカットボールを投げ込まれたが、今度は狭い一、二塁間を抜くライト前ヒット。引っ掛け気味だった第1打席から修正し、次の打席でヒットにつなげるあたり、さすが大谷だ。
この試合での大谷は全体的に引っ張り気味だった。5回の第3打席も痛烈ながらセカンドゴロに倒れたものの、投手がペゲロに代わった8回の第4打席も、第2打席のリプレー映像を見るような一、二塁間を抜くライト前ヒットだった。ただし9回、今季の防御率0.00という絶対的なクローザー、ウィリアムズとの対戦は少し違った。内角高め来たボールを初球から強振し、今度は二遊間を抜いてのヒット。捕球したのがライトなため記録はライト前ヒットだったが、打球方向としてはほぼセンター前だ。試合の中で少しずつ、引っ張りすぎるところを修正。好投手に対しても初球から振りに行ける状況を作っている。打率も.292まで上昇した大谷。打席に立つことで上昇していけば、あっさり3割到達するだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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