【MLB】レッドソックス7-6ブルージェイズ(5月2日・日本時間3日/ボストン)
レッドソックスの吉田正尚外野手が「6番・DH」でスタメン出場し、4回の第2打席にブルージェイズの先発・菊池雄星投手から今季5号となるソロホームランを放った。カウント3-1と打者有利のカウントから、内角低めに来たストレートを華麗にすくい上げた当たりは右中間スタンドに飛び込み、飛距離は392フィート(119.5メートル)。メジャートップの12試合連続安打を記録する絶好調の天才打者が、NPB時代は苦手にしていた左腕を完璧に打ち崩した。
NPB時代、吉田はオリックス、菊池は西武に所属。先にメジャーに挑戦した菊池が対戦成績では圧倒しており、吉田は26打数3安打3打点で0本塁打6三振、打率.115とほぼ完璧に抑え込まれていた。それでも菊池がメジャーリーガーになった後も吉田はオリックスで打ちまくり、NPBでの通算打率は.327という高い数字を残した。昨オフには日本人打者の1年目としては破格の大型契約を勝ち取ったが、それも即戦力として高く評価されている証しだった。
メジャーでの初対戦だった第1打席はセカンドゴロに倒れたが、この1打席で久々の対戦の感覚を掴んだのか第2打席はストレート、スライダー、ストレート、ストレートと4球かけてじっくり見極めると5球目、やや甘く入ってきた内角低めのストレートを強振。173センチと小さな体を鍛え抜いたことで生まれた豪快スイングで、飛距離120メートルの豪快な当たりで、菊池から初のホームランを放った。
今や現地でも最も注目すべきルーキー選手に数えられるようになった吉田。日本を代表する先輩左腕を打ち崩したことで、対左投手であっても打順を下げられることがなくなるかもしれない。日本のファンからすれば、どちらも応援したくなる複雑な心境があったようだが、見事すぎる一発に「吉田覚醒したな」「いやーまじすげー」と賛辞が並んでいた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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