【MLB】レッドソックス7-6ブルージェイズ(5月2日・日本時間3日/ボストン)
ブルージェイズの菊池雄星投手にとっては、厳しい判定の連続だったかもしれない。4回、1死から打撃絶好調のレッドソックスの吉田正尚外野手と対戦すると、カウント3-1とした後の5球目、真ん中やや内寄りに95.3マイル(153.4キロ)のストレートを投げ込んだものの、完璧に打ち返され右中間席に今季5号ソロを放り込まれた。打たれた瞬間、クルッとセンター方向を振り返り「やられた!」という表情になった菊池だが、実はこの打席ではストライクゾーンぎりぎりへベストピッチを繰り返したものの、球審が連続してボールの判定。狭いストライクゾーンで絶好調の天才打者と対戦しなくてはならなかった。
第1打席はセカンドゴロに打ち取って菊池の勝ち。第2打席、菊池はまず力で押そうとした。1球目、95.9マイル(154.3キロ)は外角高めに決まったかと思われたが、球審の手はあがらずボール。好打者・吉田を打ち取るためにゾーンを目一杯使わなくてはいけないところ、中継のゾーン表示でもしっかりストライクだったものをボールと言われ、振り返りながら「えっ?」という表情になった。
2球目は外角へのチェンジアップでボール、3球目は内角いっぱいへのストレートでストライク。そして4球目、外角低めにまたも素晴らしいストレートを投げ込んだが、再び球審はボールの判定をした。たまらず菊池もマウンド上で膝をがっくり。中継を見ていたファンからも「なんだこの審判」「いいところ投げてるのに」と同情の声が集まったほどだ。そして5球目、狭いと感じたストライクゾーンに強いボールは投げたものの、そこは打撃絶好調の吉田。逃さず捉えた打球が右中間フェンスの向こうに消えた。
菊池は前日までに今季無傷の4勝と、昨季の不振を吹き飛ばす活躍ぶり。この日もストレートの球威、チェンジアップやスライダーなどの変化球のきれもよく、5勝目を手にしてもおかしくない出来だった。ただし、それもストライクゾーンを大きく使えればの話。狭くなるほど打者有利にもなり、吉田以外にもホームランを浴びた要因になったかもしれない。最終的には勝ち負けともにつかなかった菊池。次回はゾーンを存分に使って奪三振ショーを演じられるか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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