5度目の正直、ファンはファイナルシリーズが待ちきれない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」セミファイナルシリーズ、5月4日の第2試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)がトップ。一時は箱割れ寸前まで追い込まれたが、南場の親番で大逆転。31回目のバースデーを祝うトップで、セミファイナル最終日を最高の形で締めた。渋谷ABEMASはこれで5年連続ファイナルシリーズ進出。悲願に向けて、8日間の超短期決戦へ挑む。
今シリーズ最終戦となるこの試合は起家からKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、松本、EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の並びでスタート。松本は東1局、内川へ9600点の放銃。その後も手がまとまらず、南入時点で3100点持ちのラス目に沈んでいた。
反撃の狼煙は特大のホームランだ。南2局6本場、親番でドラの5索待ちの七対子をテンパイすると、これをリーチでツモ。リーチ・ツモ・七対子・赤2・ドラ2の2万4000点(+1800点、供託3000点)で一気にスコアを戻した。さらに7本場、リーチ・一発・タンヤオ・平和の1万2000点(+2100点)を手にすると、トップ目高宮にほぼ並びとなった。
南4局、松本はカン7索のタンヤオ・一盃口・ドラをダマテン、その後に赤を引いた。高宮から出るか、ツモでトップだ。高宮からリーチがかかり、これでどこからでもアガれる状況に。松本はこの7索を自力で引き当て、タンヤオ・ツモ・一盃口・赤・ドラの8000点をゲット、ダンラスから大逆転のバースデートップを決めた。
勝利者インタビューで松本は、南2局6本場の親倍満を「赤5索、いてくれて良かったですね、あれは本当にプレゼントみたいなもんで、ありがたいです」としみじみ振り返った。これでファイナルへ2位で進出、これについては「十分な条件だと思ってます」。5年連続ファイナル進出となるが、松本は「いつも3位で。ABEMASを応援していない方からはネタと化していることもあり、応援している方には『3位はいらないよ』と思っている方もいっぱいいらっしゃると思うので、今年こそファンの皆さんと一緒に優勝したいという思いが強くあります!」と、改めて優勝への思いを力強く語った。
もう3位はいらない、目指すは優勝のみ。ファンは「ファイナル楽しみだ!」「ファイナル松本勝てよな」「今度こそ優勝で!」と次々にエールを寄せた。
【第2試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)5万900点/+70.9
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)4万6800点/+26.8
3着 EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)6200点/▲33.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)-3900点/▲63.9
【セミファイナルシリーズ最終結果】
1位 EX風林火山 +290.4(20/20)
2位 渋谷ABEMAS +266.6(20/20)
3位 TEAM雷電 +173.8(20/20)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +172.8(20/20)
5位 U-NEXT Pirates +16.9(20/20)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲376.0(20/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)