秒単位での判断による指し手であれば、その正確さはAIに勝っているかもしれない。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Bリーグ第1試合、チーム羽生とチーム山崎の対戦が5月6日に放送された。チーム最年少、20歳の伊藤匠六段は2局指して無傷の連勝。チームのストレート勝ちの原動力となった。もともと持ち時間の短い早指し戦は若手有利とは言われるが、持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算というフィッシャールールの超早指しは、伊藤六段にとってさらに輝ける場所。第4局で見せた反応速度は、多くの人を驚かせた。