5月10日に福岡PayPayドームで行われた北海道日本ハムファイターズとの一戦で、ソフトバンク・柳田悠岐が、片手一本で捉えた打球が、なんとフェンス直撃のタイムリーツーベースになったことが話題となった。
【映像】「変態打ち」どうやったらそこまで飛ばせるの!?
この一打と前後する形で、海の向こうの米・MLBでは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、5月10日(日本時間11日)に行われたヒューストン・アストロズ戦で、ボール気味の低めのカーブに対し、軸足である左足の膝が今にも地面につきそうなほど身体を沈ませて食らいつき、本塁打にするという離れ業を披露。日米両国の野球ファンを大いに驚かせている。
もともと柳田の場合は、かねてよりその“変態打ち”が話題となっており、過去にはまるでカットしたようなバッティングでそのままスタンドへと叩き込む一打や、5月10日の試合で大谷が披露したように、低めの球に対して身を屈めることで食らいつき、レフトスタンドまで運ぶという驚きの一打など、これまでも野球ファンの間で注目を集める一打を放ち続けているが、そのいずれもが、「とても長打になるとは思い難い振りからの信じ難い打球」という、なんとも夢のある特徴を持っている。そのため、野球好きとして知られるタレントの稲村亜美は、以前、ABEMAの『バズ!パ・リーグ』に出演した際に、「身体の筋肉が壊れるんじゃないかというフルスイング」「男性ならではのスイングだな…」と、柳田のバッティングを形容した上で、「寝る前にずっと見ていたい」と、うっとりとした様子でコメントしていたほどであった。
一方、5月10日の試合で、身体を大きく沈み込ませる“半地下打ち”ともいうべきスイングで、今季8号を放った大谷といえば、3月6日に京セラドーム大坂で行われた侍ジャパンと阪神タイガースとの強化試合でも、阪神先発の才木浩人から、体勢を崩し、片膝をつきながらも、右手一本で器用にすくい上げて、バックスクリーン右へと叩き込むという驚くべき一打を披露。WBCの強化試合であったということも手伝い、この驚きのバッティングは海外メディアも多く取り上げ、世界各国の野球ファンから驚きの声が続出していた。
また、“変態打ち”ということでいえば、大谷と同様に、今季はMLBで活躍中の吉田正尚も、オリックス・バファローズに在籍していた昨季のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦・福岡ソフトバンクホークス戦(10月12日/京セラドーム大坂)の7回、ソフトバンク・甲斐野央が投じた低めの変化球をバットで振り払うような独特な形で捉えると、打球はライト方向へと大きく舞い上がり、そのまま着弾することに。こちらも柳田と同様、「とても長打になるとは思い難い振りからの信じ難い打球」となり、ファンを驚かせることとなったが、吉田は第4戦でも、ソフトバンク先発・和田から、“ふわり”と軽やかに振り抜いた打球が、京セラドーム大坂の上段へと到達する驚きの特大弾となるなど、そのパワーでも柳田&大谷同様、多くのファンを魅了している。
日米両国で活躍し、しばしばその“変態打ち”で、多くのファンを驚かせている和製大砲たち。そのいずれもが、技とパワーを併せ持つ球界屈指のスラッガーだが、彼らの活躍はもとより、今後、彼らのようなスタープレーヤーが数多く誕生するよう、期待したい。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)