5月7日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦で、日本ハム・田中正義が披露した迫力満点の剛速球が野球ファンの間で注目を集めている。
【映像】エグすぎる豪速球ストレート
2-2、両チーム同点で迎えたこの試合の9回表、日本ハム4番手として登板した田中は、この回先頭の8番・小郷裕哉に対し、MAX152km/hのストレートで押しながら、最後はフォークで空振り三振に。続く9番・太田光に対しては、2球目にカットボールを挟んだものの、150km/h~154km/hの力強いストレートで空振り三振。そして、この回最後の打者となる1番・山﨑剛に対しては、4球続けて150km/h超えのストレートで押し切って空振り三振。結局、このキレの良いストレートで田中は、楽天打線相手に三者連続三振を奪うという、完璧な投球を見せた。
こうした“空振りを奪える”田中のストレートに、野球通として知られるお笑いコンビ・トータルテンボスの藤田憲右は、5月12日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、その投球VTRを一目見るや絶賛。その上で藤田は、田中が紆余曲折の末に現在の活躍を見せていることに言及しつつ、「だから、ホントにソフトバンクの関係者からしたら、“おい、マジかよ!”って思ってるでしょうね。」と、昨季まで田中が所属していた福岡ソフトバンクホークスの関係者の胸中を察する形でコメントした。
田中は2016年のドラフト会議で1位指名が6球団競合し、くじ引きの結果ソフトバンクに1入団するも、怪我などの影響から、ソフトバンク時代は実働4年で34試合に登板、0勝1敗2ホールド、防御率4.25と、ドラフト1位指名の選手としては物足りない成績であったものの、今年1月、FA権を行使してソフトバンク入りした近藤健介の人的保証として日本ハムに移籍すると、開幕前から徐々に注目を集め始め、4月26日のオリックス・バファローズで、ついに嬉しいプロ初セーブを記録。試合後のヒーローインタビューで、感極まって思わず涙した場面が話題となり、ファンが急増することとなった。
なお、そうしたファンの期待に応える形で田中は、その後も好投を続け、5月13日現在、14試合に登板し、1勝1敗6ホールド(7HP)4セーブ、防御率2.08をマークしているとあって、このところネット上の野球ファンからは「ジャスティスの抑えのストレートすごい!」「ジャスティスのストレート回転数が見たくてしょうがない」「ジャスティスストレート、マジで格好良すぎて惚れ惚れするな」「執行人とかって言われてるんかな。あのストレートはエグいよマジで」「ジャスティスのストレートが完全に藤川球児のそれ」といった声が上がっている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)