大谷翔平が見せた引き付け打法技ありタイムリーもバットが捕手ミットすれすれ通過の打撃妨害寸前西岡剛氏「長くボールが見られるから打率も残る」

【MLB】ガーディアンズ8－6エンゼルス（5月13日・日本時間14日／クリーブランド）

　エンゼルス大谷翔平投手が「3番・DH」で先発出場し、3回の第2打席にレフト線を襲うタイムリーツーベースを放った。外角高めのボール球に対して、ぎりぎりまで引き付けてから逆らわずに流し打つ技ありの一打。今季5回も打撃妨害で出塁している大谷だが、その理由がわかるような打撃に、ABEMAで解説を務めていた西岡剛氏も「長くボールが見られるから打率も残る」と絶賛した。

【映像】捕手のミットすれすれを通過する大谷のバット

　また捕手のミットすれすれをバットが通過していた。3回1死一、二塁のチャンス。どっしりとした威圧感のあるフォームで打席に立った大谷だが、見せたのは技ありの一打だった。カウント1-1から外角高めに来た直球に対して、強引に引っ張るのではなく、バットのヘッドを返すだけで飛ばすような柔らかい打撃。それでも打球はレフト線に向かって一直線に飛び、貴重な追加点となるタイムリーツーベースとなった。

　中継映像でもこのタイムリーがスローで振り返られたが、よく見れば大谷のバットの先端が捕手のミットのすぐ近くを通過している。前日、今季5度目の打撃妨害を記録し、現地メディアでも話題になり始めていたところ。ネビン監督はじめ識者たちが、大谷がいかにぎりぎりまでボールを引き付けてからスイングしているかを説明していたが、まさにその成果が出たようなスイングだ。ファンからも「かるーく打ったな」「あっさりうつじゃん！」「あれが出来たら打率あがる」「手首でスイング！」とコメントが殺到した。

　ABEMAの中継で解説していた西岡氏も絶賛だ。「去年まではこういうバッティングではなく思い切り振っていた。今年は3割打ちたいと掲げて、こういうバッティングをしている。甘く来たら思い切り振ろうと思っているでしょうが。長くボールが見られているから打率も残っていく。今まで空振りしていたものがファウルになる、ファウルになるものが捉えられる感覚になる」と説明していた。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）