＜大相撲五月場所＞◇四日目◇17日◇東京・両国国技館
前頭八枚目・隆の勝（常盤山）と前頭七枚目・玉鷲（片男波）の一番で、両者同時にゴロンと転がるユーモラスな場面があった。まるで“初っ切り”のような光景に館内からはどよめきが。ファンも「こんなん笑うw」「新喜劇のギャグみたい」「初っ切りみたいなコケ」などと盛り上がりを見せた。
立ち合い頭からぶつかり合った両者。突き放していく隆の勝に対し、右からいなして一瞬まわしに手をかけた玉鷲。押し合いからおっつけながら玉鷲が前に出ていくと、はたき込もうとする隆の勝と前に出る玉鷲が同時にグルリと回転しながら倒れ込んだ。珍しい展開に館内からはどよめきが沸き起こった。
軍配は玉鷲に上がったものの、際どい勝負に物言いがつくことに。2人同時に体が宙に浮く光景に、ABEMAで実況を務めた髙橋大輔アナウンサーも思わず「土俵上が一瞬、無重力になりましたね」とコメント。同じく解説を務めた元関脇・隠岐の海の君ヶ濱親方は「今のは神様もわかりづらかったから、もう一番というのが理想」と本音を漏らした。
物言いの協議の結果、両者体が落ちるのが同時と判断され、取り直しへ。館内は大いに沸いた。取り直しの一番では、正面から両者ぶつかり合った後、前に出ていく玉鷲に対し、土俵際で突き落としを決めた隆の勝が今場所初白星となる1勝目を挙げた。敗れた玉鷲は3敗目を喫した。
隆の勝と玉鷲が同時にゴロンと転がる光景に、視聴者からも「こんなん笑うw」「新喜劇のギャグみたい」「空中殺法相撲」「ドタバタ相撲コメディ」「初っ切りみたいなコケ」と反響が続々寄せられた。（ABEMA『大相撲チャンネル』）
