渋谷ABEMAS、5年目で初優勝!常勝軍団がついに悲願達成 4年連続3位の“ブロンズコレクター”から脱却/麻雀・Mリーグ
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 プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2022-23」ファイナルシリーズが5月19日に全日程を終了し、渋谷ABEMASがリーグ5年目にして悲願の初優勝を果たした。渋谷ABEMASはリーグ1年目から4年連続で3位に終わるものの、参加8チームで唯一リーグ創設から5年連続してファイナルに進出。今期のファイナルでは中盤から抜け出し2位以下を引き離すと、最終戦はチームリーダー多井隆晴(RMU)がリードを守り、逃げ切りで優勝。抜群の安定感を誇ってきた“常勝軍団”が、ついにその手に優勝シャーレを掴み取った。

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 大きなリードを持って迎えた最終日。1試合目は松本吉弘(協会)が先発を担った。追ってくるKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)にトップを許すものの、自身は最悪のケースを免れる3着でフィニッシュ。差は詰められたものの、優勝を決めるバトンをしっかりと多井に手渡した。大きなプレッシャーを感じながら最終戦の卓についた多井だが、積極的に点棒を取りに行きつつ持ち味である高い守備力で大逆転の芽を摘み、局を確実に消化。百戦錬磨の男が有終のトップでMリーグ初優勝をついに果たした。

 いくつもの悔しさを乗り越えて、ようやく頂にたどり着いた。リーグ1年目から多井、白鳥翔(連盟)、松本という男性選手3人で攻守にバランスを取れた強さを発揮すると、2年目にチーム初の女性選手・日向藍子(最高位戦)を加えてからも、さらにチームワークがアップ。初年度から4年連続でファイナルに進出。レギュラーシーズンでも無類の強さを誇ってきた。それでも、とにかく優勝シャーレが遠かった。どれだけファイナルまで多くのポイントを持ち越しても、なぜか短期決戦では逆風にさらされ続け、2年前のファイナルでは、5連投した多井が優勝を逃し号泣したこともあった。周囲からも強いことは認められるものの、ここ一番で勝ちきれない“ブロンズコレクター”という見方もされてきた中、チームとしては変わらず「まずはファイナルに進むこと」を目標とし、それを確実にクリア。さらに今回のファイナルでは、この5年間でたくましく成長した白鳥、松本の「ショーマツコンビ」が大活躍し、一気にライバルチームを蹴落とした。

 チームリーダー多井は、数々のタイトルを獲得し「最速最強」の異名を持つ選手。個人でやり残したことはないというほどで、それだけMリーグでの活躍、渋谷ABEMASでの優勝に全てをかけてきた。苦楽をともにした白鳥、松本、日向には自身の経験や知識を惜しみなく共有し、チーム全体のレベルアップを進めた。その結果、今期のレギュラーシーズンを振り返れば、個人成績でトップは日向(11位)で以下、松本(13位)、白鳥(18位)で、多井は19位。エースが不調であってもチームとしては前に進める地力をつける。5年という年月をかけて積み上げたものが、歓喜の初Vへの距離を確実に縮めた。前日には、優勝時に「思いっきり笑いたい」と宣言していた多井だが、喜びの笑顔が溢れた。

 常にチーム、Mリーグ、そして麻雀界全体の盛り上がりを求めて戦ってきた渋谷ABEMAS。悔しい4年間を経て、ついに優勝を掴み取るという5年越しのドラマには一区切りがついた。来シーズンからは渋谷ABEMASにとっても、そしてMリーグにとっても第2章がスタート。常勝軍団から、今度は絶対王者へ。他チームの挑戦をことごとく跳ね返す最強集団となるべく、もう明日から走り始める。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

【映像】朝日新聞 Mリーグ2022-23 ファイナルシリーズ8日目
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