【MLB】パドレス7-0レッドソックス(5月21日・日本時間22日/サンディエゴ)
レッドソックスの吉田正尚外野手が「2番・DH」で先発出場した試合で、パドレスのタティスJr.が類まれなる身体能力を、思わぬ形で披露した。打席で頭部付近に来たボールをのけぞるように避けると、そのまま膝を曲げ、体を反らしてぐにゃり。しかもそのまま倒れることなくスッと立ち上がり、ファンを驚かせた。
タティスJr.といえば、走攻守全てに秀でた24歳の若手選手。身長190.5センチ、体重98.4というバランスの取れた体型で、2019年のメジャーデビューから3シーズン連続で2ケタ本塁打。特に2021年は42本塁打を放ちナ・リーグの本塁打王に輝いた。守備や走塁も抜群で、メジャーでも有数の5ツールプレイヤーと言われている。ただ昨季は開幕前にバイク事故で手首を骨折すると、8月には薬物規定違反で80試合の出場停止に。結局、1試合も出ることができなかった。
ようやく2023シーズン途中から復帰となったタティスJr.は、これまでのショートからライトにコンバートすると、新たな職場でビッグプレーを連発。また打席でも、今季ここまで7本塁打放つなど、攻撃的な1番打者として機能している。
見ている者を興奮させるタティスJr.だが、思わぬ形でファンのどよめきを起こしたのは6回だ。カウント0-2と追い込まれたところ、レッドソックスの3番手・ピベッタが投じた3球目は、狙いよりも外れ、タティスJr.の頭部付近に抜けてきた。あわや死球かと思われたところ、タティスJr.は柔らかい身体を活かして、その場で大きく反って危機回避。並の選手なら倒れてしまいそうなところ、今度は強靭な足腰のバネで踏ん張ると、倒れることなく体勢を戻した。
これには中継を見ていたファンたちも唖然、呆然といったところ。「すげえ背筋と腹筋」
「かっこいい避け方大会優勝」「マトリックスやんw」と、映画「マトリックス」の有名なシーンで、主人公が身体を思い切り反らせて銃弾を回避するシーンを連想するファンも多かったようだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)





